研究課題/領域番号 |
07454040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
粟木 久光 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30252414)
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研究分担者 |
小山 勝二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10092206)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | X線観測 / 活動的銀河中心核 / 統一モデル / 銀河進化 / スターバースト / X線 / スターバースト銀河 |
研究概要 |
本研究の目的は、活動的銀河中心核の統一モデルの検証とその進化をX線観測を通して明らかにしようと言うものである。それぞれの項目について順番に述べる。 1)統一モデルの検証 統一モデルは2型活動的銀河中心核が、1型の活動的銀河中心核と同じものを持ち、それが周辺の物質によって隠されているというものである。「ぎんが」衛星の観測で幾つかの2型セイファート銀河はこのモデルを支持するものがあったが、すべてがそうであるかは「あすか]衛星に引き継がれた問題であった。我々は、X線でバイアスのかからないサンプルを作成し、これらの銀河から隠された中心核が発見できるかどうか調べた。その結果、すべての2型セイファート銀河に明るい中心核の存在が明らかになり、統一モデルの予言通り、2型活動的銀河中心核が1型同様の明るさの中心核であることを明らかにした。 また、中心核を隠している物質の水素の柱密度の分布を調べたところ、柱密度が10^<23>cm^<-2>台に集中していることを明らかにした。 2)活動的銀河中心核の進化 活動的銀河中心核(主にQSO)がスターバースト現象を通して形成されるというシナリオが、Sandersらによって提案された。我々は、このモデルを確かめるために弱い活動性を持ったセイファート2型銀河の観測を行った。その結果、これらの銀河のX線スペクトルがいづれもスターバースト銀河やLINERといった銀河と非常に良く似ていることがわかった。NGC1667を除くこれらの銀河は、最近の可視光での観測でLINER等に分類されている。セイファート2型銀河の定義がいかに曖昧であったか示す結果となった。今後は、曖昧でない天体を選び、進化の問題を引き続き解明したい。
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