研究課題/領域番号 |
07455310
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
吉澤 秀和 鹿児島大学, 工学部, 助手 (20244262)
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60160222)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | 高分子ミクロスフィア / 液晶性ポリマー / マイクロカプセル / 熱応答性 / 機能性高分子 / 高分子微粒子 / 刺激応答性 |
研究概要 |
液晶性高分子を骨格とするマイクロカプセルの調製とその徐放特性について以下のような順序で研究した。 1.熱応答性液晶モノマー(BHE)の合成 当研究室で確立した手法に従って液晶モノマー(1-[6-(4-biphenylyloxy)hexyloxycarbonyl]-ethylene)を合成した。本モノマーは常温で固体である。 2.懸濁重合によるミクロスフィアの調製とその温度特性 撹拌槽中、80°C懸濁重合を行い200μmの高分子ミクロスフィアを得た。この粒子の温度変化(上昇)による光透過率(偏光板通過後)を測定することによって液晶相から等方相への相転移が確認された。 3.溶液重合による分子量制御された液晶性ポリマーの調製 所定のBHEモノマー濃度と所定のAIBN(開始剤)濃度でベンゼン溶液中で溶液重合を行うことにより、平均分子量1000〜22000の7種類の液晶性ポリマーを調製した。 4.徐放特性ポリスチレン-ポリBHEコポリマーからなるマイクロカプセルを調製し、Na^+の徐放率の経時変化を種々の温度(30〜70°C)で測定した。その結果、透過係数の温度依存性では2つの異なる不連続点が現れ、これらの点は相転移温度(固相/液晶相、液晶相/等方相)に対応していることがわかった。また、この透過係数の不連続性は制御可能であり、液晶性ポリマーマイクロカプセルの温度依存性も制御可能であることが示された。液晶ポリマーに関する膜透過についても検討を行い、徐放メカニズムの妥当性を確認した。 他にもその基礎的研究として多くの(液晶性ポリマーでない)マイクロカプセルを調製してその特性を検討した。(これらの研究成果は研究発表(雑誌論文)欄に記載した。)
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