研究課題/領域番号 |
07457104
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹内 康浩 名古屋大学, 医学部, 教授 (90022805)
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研究分担者 |
市原 学 名古屋大学, 医学部, 助手 (90252238)
柴田 英治 名古屋大学, 医学部, 助手 (90206128)
小野 雄一郎 名古屋大学, 医学部, 助教授 (80135334)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 有機溶剤 / トルエン / ヘキサン / 神経障害 / 作用機序 / 生物マーカー / メチルエチルケトン / 混合曝露 / 末梢神経毒性 / グリア細胞 / ジメチルフラン / 尿中代謝物 / 末梢神経伝導測度 |
研究概要 |
トルエンの中枢神経系への影響を明らかにするために、トルエン曝露による脳内アミン類の変化をラットを用いて検討した。脳内アミン類の測定にはマイクロダイアリス法を用いた。トルエン曝露は脳の線条体内ドーパミンを増加することなく、行動量を増加した。これは脳内ドーパミンを増加することによって行動量が増加するアンフェタミン等とは作用機序が異なることを明らかにした。これらの結果は脳内アミン類が有機溶剤の中枢神経作用機序解明に有効な指標であることを示した。トルエン嗜癖者の脳の磁気共鳴映像法(MRI)を用いて経時的に観察し、トルエン吸入によって脳の萎縮と白質脳症が発生することを明らかにした。また、トルエン曝露を受けて働いていた労働者に軽度な白質脳症が認められた症例を見いだした。MRIがトルエン等の有機溶剤の中枢神経系への影響の作用機序解明に有効であり、MRIの所見は有機溶剤の中枢神経への影響の生物マーカーとして利用しうることを示した。末梢神経毒性を有することがよく知られているヘキサン及びその代謝物の毒性を培養したシュワン細胞を用いて研究し、2,5-ジメチルフランがシュワン細胞に対してもっとも毒性がつよいことを明らかにした。この結果はヘキサンの末梢神経毒性の原因物質は2,5-ヘキサンジオンしと考えられてきたが、2,5-ジメチルフランの関与も考慮する必要性を示した。さらに、我が国における神経毒性を有する有機溶剤等の工業化学物質の使用実態とそれらによる健康障害の広がり及びその予防対策の重要性を示した。
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