研究課題/領域番号 |
07670267
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 国立精神・神経センター |
研究代表者 |
萩原 康子 国立精神・神経センター, 精神研究所・モデル動物開発部, 室長 (00175530)
|
研究分担者 |
野口 悟 国立精神, 神経センター・神経研究所, 研究員
水野 裕司 国立精神, 神経センター・神経研究所, 研究員
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 筋ジストロフィー / 骨格筋 / 筋芽細胞注入移植 / ジストロフィン結合タンパク質 / cDNAクローニング / 遺伝子導入 / 組み換えアデノウイルス / mdxマウス / 筋ジストロフィーマウス / ジストロフィン / カベオリン-3 / サルコグリカン |
研究概要 |
Duchenne型筋シストロフィー(DMD)やそのモデル動物であるmdxマウスでは、ジストロフィンをコードしている遺伝子に障害があるたけに正常なジストロフィンタンパク質が作られず、正常な筋細胞膜に存在するジストロフィン裏打ち構造が見られない。ジストロフィン裏打ち構造は、ジストロフィンとそれに結合しているジストロフィン結合タンパク質から構築されている。ジストロフィン結合タンパク質は、その生化学的および分子生物学的研究から、ジストログリマン、サルコグリカンシントロフィンの3グループが明らかになった。代表および分担研究者はこの分類研究および新しいジストロフィン結合タンパク質のcDNAクローニングに関与した。また、このタンパク質はDMDとは異なる常染色性劣性遺伝型の筋ジストロフィー(SCAMD)の原因遺伝子の一つであることを解明した。当該研究の目的であるジストロフィン遺伝子を導入したマウス骨格筋のジストロフィン裏打ち構造修復については、ジストロフィン遺伝子をmdxマウス骨格筋に導入する方法として、mdxマウスの下肢骨格筋にマウス筋芽株細胞のC2細胞を用いて注入移植実験を行なった結果、高率にジストロフィン陽性筋線維が出現したので、この実験系を用いて、ジストロフィン陽性筋線維のジストロフィン結合タンパク質の出現を免疫組織化学的方法で調べた。3グループのジストロフィン結合タンパク質は、正常レベルまで回復していることが明らかになった。また、生体筋への遺伝子導入法として、マウスの前脛骨筋にリポーター遺伝子(lacZ)をアデノウイルスベクター法を用いて導入しその発現を調べた。組み換えアデノウイルスによる導入においては、成熟した骨格筋への遺伝子導入で現在までに報告された最良の結果を得た。さらに、筋線維種間に発現量の差が観察された。
|