研究課題/領域番号 |
07672445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
梅里 良正 (1997) 日本大学, 医学部, 助教授 (60213485)
遠藤 壮平 (1995-1996) 日本大学, 医学部, 講師 (80246876)
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研究分担者 |
木田 亮紀 日本大学, 医学部, 教授 (00096801)
梅里 良正 日本大学, 医学部, 助教授 (60213485)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 頭頸部 / 悪性腫瘍 / 医療評価 / 入院医療費 / 頭頸部腫瘍 / 頭頚部腫瘍 / 入院費 |
研究概要 |
過去15年間に遡り日大板橋病院耳鼻咽喉科ならびに気管食道科で入院加療した悪性疾患のデータベースを作成した。病院会計データより患者のデータを抽出するプログラムを作成し、データを抽出した。 その中から下咽頭癌例を抽出した。1986年から1997年までの12年間に日大板橋病院にて入院加療した下咽頭癌は73例であり、その内44例が抽出し得た。総入院医療費は平均432万3300円(median 383万710円)で、平均入院期間は128.8日(median126.5日)であった。総入院医療費の内訳は、入院料(32%)、薬剤料(25%)、手術料(17%)、検査料(9%)、画像診断料(7%)、処置料(5%)であった。手術の有無で入院医療費が最も大きく異なった。薬剤費で最も大きな割合を占めたのは高カロリー輸液によるものであった。化学療法の有無で入院医療費の差は明かではなかった。予後は、stageや治療内容が影響していた。1992年より遊離空腸による再建術が施行されており、保険点数の改訂もあり手術料は以前と比較して倍となっていたが、遊離移植を行った方が、入院期間が短縮され、総入院医療費も抑制されていた。これは主に合併症の発生率が異なることが原因と考えられた。更に嚥下などは明らかに遊離空腸の方が優れていた。医療の進歩(今回は形成外科の導入)で個々の医療費は上昇しているにも関わらず、総医療費が抑制でき、更にQOLの向上、入院期間の短縮も可能となることが示された。 最後に、治療費の検討には外来での検査や照射療法もあり本来はそれらを全て含まないと治療にかかった総額は算定出来ず、今後の課題と思われた。又、他施設との比較で本当の医療評価まで可能となると思われたが、他施設の臨床データを入手することは共同研究でもない限り困難であり、まずはたたき台として当院のデータを検討した。
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