研究課題/領域番号 |
07F07145
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横山 茂之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授
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研究分担者 |
JUAN Ella Czarina Magat 東京大学, 大学院・理学系研究科, 外国人特別研究員
ELLA Czarina Magat Juan 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 転写伸長 / P-TEFb / Cdk9 / Cyclin T1 / HEXIM1 / 7SK RNA / 転写制御因子 / 非翻訳RNA / 構造生物学 |
研究概要 |
転写伸長反応には、さまざまな伸長因子がRNAポリメラーゼIIに作用する。P-TEFbはその伸長因子の一つで、転写伸長反応を促進する。最近、P-TEFbの働きを制御する7SK非コードRNAとHEXIM1タンパク質が発見された。HEXIM1と7SKはP-TEFbに結合し、P-TEFbによるRNAポリメラーゼIIのリン酸化を抑制する。このように、転写伸長は一連の反応によって制御されていると考えられるが、その詳細な機構については不明な点が多く残されている。また、P-TEFbはエイズやガンなどの疾病との関連が注目されているが、これらの疾病の発症機序においてP-TEFbが果たす役割が明らかになっていない。本研究課題では、転写伸長制御の機構の構造基盤を確立するために、7SK、HEXIM1、P-TEFbおよびそれらの複合体の立体構造をX線解析によって決定することを目的とした。 ヒトP-TEFb(Cdk9とCyclin T1)に関して、可溶性が高く、性質の良いコンストラクタを作成するべく条件検討を続けていた。Cdk9については、大腸菌で発現させると、大量に発現したが可溶化率が非常に低く、収量が少なかった。Cyclin T1については、結晶化実験に必要な高純度タンパク質が十分量精製できた。精製できたCyclin T1の結晶化を試みたが、結晶は得られていない。また、Cyclin T1と相互作用するヒトHEXIM1タンパク質を、大腸菌を用いて大量調製する系の確立を行った。高純度タンパク質が十分量精製でき、微結晶を得ることもできた。
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