研究分担者 |
岡本 順治 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (80169151)
保阪 泰人 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (30199468)
荻野 蔵平 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (00134429)
重籐 実 (重藤 実) 東京大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (80126078)
中川 裕之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (10275000)
伏見 厚次郎 茨城大学, 教養部, 教授 (80125799)
幸田 薫 東京大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (30126776)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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研究概要 |
本年度は,本科学研究費の補助を受け,ドイツで研究者用に開発された光学文字認識ソフト(OCR)を購入・活用した.これはドイツ文字(Fraktur)も認識できるので,より一層の言語資料(コーパス)の整備が可能になった.保阪泰人(都立大)は"Der Renner"の入力と校正作業を継続して,コンコーダンス作成可能レベルにまで資料を電子化することができた.平成10年の秋に東京大学(本郷)において研究打ち合わせの会議と中間発表を行った.研究打ち合わせでは,文法理論・認知理論・史的言語研究・コーパス言語学の観点から理論の整理ならびに評価を行い,特に文法と意味構造の観点からの研究の方向性を確認,コンピュータを活用した言語研究の可能性について議論した.中間発表は中川裕之(都立大)が行った.本プロジェクトによって購入・整備してきたコーパスを構文研究に適用した例と言える.また,重籐実(東京大学)は日独の移動動詞の基礎語彙に関する研究を行い,幸田薫(東京大学)はコンピュータを用いて手紙文における発話行為とモダリテートの研究を推進した.こうした研究発表と並んで,分の意味構造と統語構造,語の意味構造と語形成の関係,通時論的ドイツ語研究に基づくコンコーダンス作成,最新の文法理論に基づく動詞記述,コーパス言語学的観点からの基本語順の分析といった諸研究の成果が,本年度末刊行の研究成果報告書にまとめられている.
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