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包接機能を持つ不活性分子の合成と包接化学種の挙動

研究課題

研究課題/領域番号 08404045
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 無機化学
研究機関九州大学

研究代表者

松田 義尚  九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10037757)

研究分担者 岡上 吉広  九州大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10194333)
磯部 敏幸 (磯部 俊幸)  九州大学, 大学院・比較社会文化研究科, 教授 (90037242)
横山 拓史  九州大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20136419)
研究期間 (年度) 1996 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
36,400千円 (直接経費: 36,400千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1997年度: 11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1996年度: 19,200千円 (直接経費: 19,200千円)
キーワード水素原子 / 包接 / シルセスキオキサン / ESR / 緩和時間 / スピンエコー / シロキサン
研究概要

1.トリクロロシランを加水分解してシルセスキオキサン,H_n(SiO_<1.5>)_n混合物を合成した.HPLCによって,混合物からかご構造を持つ8量体,10量体,12量を単離する方法を確立した.得られたかご分子の末端置換基である水素をサイズの異なる脂溶性あるいは水溶性の置換基で交換し構造,物性の異なる包接骨格分子を合成した.
2.固相,溶液相,吸着相の包接骨格分子に対して,種々の温度でガンマ線を照射し水素を包接させた.水素包接には,骨格の末端置換基が嵩高くかご分子間に空間が存在することが重要である.同様に,吸着媒に吸着分散させることが有効であることが分かった.
3.8量体よりも大きなサイズを持った包接分子には,常温では水素が包接されないことが明らかになった.低温照射によって補足された水素原子の脱離挙動を検討した結果,拡大サイズを持つ包接骨格の5量体環を通る水素の脱離が低温において進行することが原因である.
4.脂溶性の8量体骨格に補足された水素は,溶液中に比べて固相中の方が水素の脱離速度が大きいことが明らかになった.
5.種々の包接骨格中の水素のスピンハミルトニアンを決定した結果,1s軌道の大きさは骨格サイズによって変化するが,包接された水素の基底状態にたいする,励起状態の混入の程度は,骨格サイズには強く影響されないことが明らかとなった.
6.包接水素原子のスピン状態に対して骨格外の酸素分子は緩和時間を減少させるが,T_1がT_2に対比べて強く影響をされることが明らかとなり,酸素の早い分子運動が大きな役割を担っていると考えられる.

報告書

(5件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 待鳥理子: "オクタ(シルセスキオキサン)の水素原子包接および脱離過程の分子軌道計算による研究"九州大学大学院総合理工学研究科報告. 21巻3号. 271-279 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Michiko Mattori: "Theorctical Studies of Trapping State and Detrapping Process of Atomic Hydrogen in Octasilsesquioxane"Engieering Report, Kyushu University. 21. 271-279 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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