研究課題/領域番号 |
08557039
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
消化器内科学
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
朝倉 均 新潟大学, 医学部, 教授 (20051451)
|
研究分担者 |
本間 照 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (90272814)
杉村 一仁 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (80270940)
柏木 伸仁 日本抗体研究所, 研究部長
佐藤 貞之 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
松澤 純 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
|
キーワード | 潰瘍性大腸炎 / 治療 / 顆粒球 / 単球除去 / 白血球除去 / 活性化血小板 / DSS大腸炎 / 漬瘍性大腸炎 / 酢酸セルローズビーズ / 顆粒球・単球除去療法 / サイトカイン / 内皮細胞 / 酢酸セルロースビーズ |
研究概要 |
慢性関節リウマチで治療効果の認められていたセルロースビーズカラムを潰瘍性大腸炎急性期緩解導入療法に用いその効果を検討するとともに、その作用機序を検討し、さらに改良する目的でこの実験は計画された。G-1カラムの主な作用機序として潰瘍性大腸炎患者末梢血のサイトカイン産生量の増強した単球/顆粒球を吸着する事によるものと考えられた。しかしDextran sulphate sodium(DSS)ラット実験腸炎を用いた実験では、末梢血単球・顆粒球の除去だけでは強力な炎症抑制効果を示すには不十分であることを示唆していた。 不織ポリエステルフィルターによる潰瘍性大腸炎末梢血全白血球除去療法(LCAP)の治療効果はG-1カラムに比しより有効であった。この後、不織フィルターの作用機序の解明を主に検討を行った。まずリンパ球動態を理解するために、リンパ球表面マーカーを検討してみたが治療に伴う有意な変化は検出できなかった。一方で、フィルターカラムからの白血球遊走阻止物質放出の可能性を検討するため、カラム通過後の血漿添加による、血管内皮細胞に対する白血球遊走阻止実験を行ったが、液性成分による局所炎症反応抑制の可能性は否定的であった。他方、臨床検査成績の再検討を行ったところ、LCAP法で末梢血血球成分中血小板数のみが有意に減少していることが判明した。潰瘍性大腸炎末梢血に活性化血小板の増加を明らかとしこれは好中球の活性酸素産生能を亢進させ、積極的に炎症の増強に関与していることを明らかとした。LCAP療法の作用機序として、末梢血活性化血小板の除去によることが強く示唆された。
|