研究概要 |
1.α粒子一核相互作用が軽い核から重い領域の核まで局所ポテンシャルでよく表現され、かつ微視的模型と比較・検討され理論的に根拠あることが示された。α粒子散乱とクラスター構造が非常によく有効に記述される事が系統的解析を通じて示された。 2.^<40>Ca及び^<44>Tiにおけるαクラスター構造がアルファ粒子移行反応によって包括的に明らかにされ、さらに、^<94>Moのアルファクラスター構造を調べるため^<90>Zr(^6(Li、d)反応が行われた。局所ポテンシャル相互作用を用いてαクラスター構造の分光学的諸性質が実験結果の解析を通じて系統的に明らかにされた。 3.f p穀初頭領域において^<40>Ca, ^<41>Ca, ^<42>Ca ,^<42>Sc,^<43>Scが微視的直交条件模型を用いて包括的に論じられ、クラスター模型が種々の分光学的諸性質をよく記述すること、さらに、アルファクラスター構造と穀的構造の共存機構、弱結合が^<16>O-^<20>Ne領域と比較され、類似性と異質性があきらかにされた。 4.^<48>Crにおいてα+α+^<40>Caの三体クラスター構造が半微視的模型を用いて行われ、その有効性が示唆された。 5.これまで約10年間続けられてきた重い領域におけるクラスター構造の研究成果を包括的に提示するために本がProgress of Theoretical Physics Supplement No. 132として纏められ出版された。
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