• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

農地生態系における硝酸態窒素の溶脱と,それにおよぼす水循環の影響

研究課題

研究課題/領域番号 08660301
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関宮崎大学

研究代表者

武藤 勲  宮崎大学, 農学部, 助教授 (70040863)

研究分担者 豊満 幸雄  宮崎大学, 農学部, 助手 (70197979)
杉本 安寛 (杉本 安廣)  宮崎大学, 農学部, 教授 (20041030)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード硝酸消失 / 硝酸回収率 / 尿 / ^<15>N / 土壌水分 / 硝酸態窒素 / 溶脱 / 脱窒
研究概要

バヒアグラス草地の土壌-植物系における尿窒素の動態を明らかにする目的で、重窒素を含む尿素態窒素を添加した牛尿を、6月、7月および10月に施用し、1年間にわたって^<15>Nを追跡した。土壌植物系の1年経過後の^<15>Nは、尿施用時期による大きな差は認められなかった。すなわち、各施用時期を通した1年経過後における^<15>N回収率は、牧草によるもの28-35%、土壌中で9-12%、リターでは1.3-1.6%と比較的狭い範囲にあった。施用15Nの54-60%は土壌-植物系に回収されなかった。
以上の結果から、本地域(南九州)のバヒアグラス放牧草地は、窒素循環に関して、排尿を通じて土壌に還元された窒素の50%以上が損失する開放的な系とみなされた。
土壌系における硝酸の動態を明らかにする目的で^<15>N硝酸を火山灰土壌に施用し、^<15>N硝酸の追跡により溶脱と脱窒よる^<15>N硝酸の消失と土壌水分の関係を検討した。
大量な^<15>N硝酸の消失は土壌水分の多い時期に発生し、土壌水分の少ない時期ではほとんど消失することなく土壌に保持されていた。以上の結果から、土壌系からの^<15>Nの消失の大部分は溶脱によるもので、脱窒は認め難い。しかし脱窒現象は水分の多い環境で起きやすいため、^<15>Nの消失に関わる脱窒の程度についてはさらに検討する必要がある。

報告書

(3件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi