研究課題/領域番号 |
08680823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
西山 慶治 (1998) 福島県立医科大学, 医学部・解剖学第一講座, 助教授 (10106354)
外崎 敬和 (1996-1997) 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50155545)
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研究分担者 |
八木沼 洋行 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90230193)
尾崎 紀之 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (40244371)
杉浦 康夫 名古屋大学, 医学部, 教授 (50093042)
西山 慶治 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (10106354)
本多 たかし 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20165608)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | IL-1β / α-MSH / Fos / 知覚過敏 / 視床下部室傍核 / 弓状核 / 下垂体中葉 / ラット / インターロイキン-1β / 視床下部 / 室傍核 / 腹腔内投与 / ホットプレートテスト / 脳室内投与 |
研究概要 |
Interleukin-1β(IL-1β)は知覚過敏を誘発し、α-melanocyte stimulatinng hormone(α-MSH)がこれに拮抗して作用するという生理学的な報告がある^*。このIL-1βによる生体応答に脳のどこが関与するかは明らかでない。本研究ではFos蛋白の発現を指標にIL-1βよって活性化される脳の部位を検索し、更にα-MSHの抑制効果を形態学的に調べた。 この結果、IL-1β10pgの脳室内投与で知覚過敏が観察され、視床下部室傍核(特に内側小細胞部)と脳内のα-MSH含有ニューロン存在領域である弓状核にFos蛋白の発現を認めた。しかし、α-MSH産生器官である下垂体中葉にはFosの発現は観察されず、IL-1βの脳室内投与のによるの中葉細胞の活性化を示すデータは得られなかった。また、IL-1β10pgによる室傍核と弓状核のFos発現、および知覚過敏はα-MSH30ngの脳室内前投与によって抑制された。 以上のことから、IL-1βによる知覚過敏に伴って室傍核、特に内側小細胞部のニューロンが活性化し、これをα-MSHが抑制することが形態学的に明かとなった。また、α-MSH含有ニューロンが存在する弓状核がIL-1βの抑制のため活性化することが示唆された。 ^*:Oka,T.,et al.(1993)Brain Res.,624:61-68.
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