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低酸素が未熟肺血管の内皮細胞内カルシウム濃度に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 08770914
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

辻 徹  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40246517)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肺動脈 / 内皮細胞 / 細胞内Ca濃度 / 低酸素 / アシドーシス
研究概要

家兎肺動脈の内皮細胞の細胞内Ca濃度と細胞内pHを測定した.また、低酸素とアシドーシスが与える影響について研究した.さらに内皮細胞のCaやpHを測定するとともに、肺動脈の平滑筋細胞の収縮を測定した.
内皮細胞標本:内皮細胞は、肺動脈に付着したままの内皮細胞と、初代培養内皮細胞(4-7日培養)を用いた.胎生28日(満期は31日)の妊娠家兎を帝王切開し胎仔をとりだした.胎仔から肺動脈を摘出し、血管から内皮細胞を分離した.一部は培養し、一部はすぐ実験に用いた.
血管内皮細胞に蛍光色素Fura-2やBCECFを取り込ませ細胞内Ca濃度やpHを測定した.また血管の内皮面をスライドグラスに密着させることで、血管に付着したままの内皮細胞のCa濃度を測定できた.
結果:内皮細胞のCa濃度はコントロール状態で60nMであった.血管に付着したままの内皮細胞のCa濃度と初代培養の内皮細胞では有意差はなかった.
1)低酸素状態から酸素を投与した場合、内皮細胞の細胞内Ca濃度は低下した.
2)アシドーシスにした場合、内皮細胞の細胞内Ca濃度は一過性に低下し、その後上昇した.
3)低酸素、アシドーシスともに細胞内pHは低下した.
内皮細胞のCaやpHを測定するとともに、肺動脈の平滑筋細胞の収縮を測定した.
低酸素で肺動脈は収縮し、酸素で弛緩した.アシドーシスで肺動脈は弛緩した.
以上の実験から、肺動脈の低酸素での収縮、アシドーシスでの弛緩、ともに内皮細胞の細胞内CaとpHが重要な役割を果たしていると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tsuji,T,et al.: "Effect of acidosis on pulmonary artery contiaction and Ca" Peliatnc Research. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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