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海馬神経系における空間認知マップ生成とその自己言及ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 08780636
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

三宅 美博  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (20219752)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード海馬 / 空間認知マップ / 自己言及 / 迷路学習
研究概要

空間的知覚情報が海馬神経系において統合され認知マップを生成するメカニズムを行動レベルから明らかにした。具体的には、ラットを用い、その行動可能空間が拡大する過程における空間認知マップ生成プロセスを、運動パターン変化を通して解析した。空間ナビゲーション課題として、最初に迷路空間1を学習させ、その後、新しい迷路空間2を接続して行動可能領域を拡大した。そして、このような空間拡大の前後においてスタートからゴールまでの移動距離を計測した。その結果、各試行ごとの移動距離変化のうち、新たな空間2を追加した後、オフセット成分では、学習済みの空間1の移動距離が一過的に増加し、その後両空間とも揃って減少した。また振動成分では、移動距離の増加減少リズムが出現した。さらに、その移動距離の増加、減少区間ごとに行動速度および角速度のゆらぎを評価すると、増加区間ではゆらぎが大きく減少区間では小さかった。これらの結果をまとめると、1)空間認知マップは部分空間ごとに独立に形成されるのではなく、既存マップと新たな空間知覚情報を統合する形で、空間全体に関するマップとして発展的に生成されること、さらに2)仮説的マップ生成とそれに基づく空間解釈と呼び得る、意味的に異なるプロセスが経時的かつ循環的に進行し、空間認識を発展的に達成されること、の2点が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Miyake: "Environmet-dependent positional information field in chemotaxis of Physarum plasmodium" J.Theor,Biol. 178. 341-353 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅: "知的マルチエージェントの機能分散と自己言及" 計測と制御. 35. 540-544 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅: "位置情報「場」と生命的自律性-粘菌の走性における環境適応的パターン形成-" 数理科学. 394. 56-63 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅: "生命的自律性から「場」の設計へ-ヒューマンサポートロボットの構築へむけて-" Humanistic Science. 2. 2-6 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅: "生命的設計原理としての「場所」" シミュレーション. 15. 247-257 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三宅: "「場所」における設計" 電気学会論文誌D. (in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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