研究概要 |
最終年度のため、成果報告に重点を置いて活動した。 具体的には、6月にイギリスのエクセター大学で開催された湾岸学会に出席し、UAEと外国人労働者送出し国間関係の変容に関する研究報告を行った(HORINUKI, Koji 2010. "The Dynamics of Human Flow, Control, and Problems in the UAE : The Relationship between Labour-Sending and Receiving Countries")。基盤研究(B)「ドバイで働くフィリピン女性のアイデンティティ再編-キリスト教徒とムスリムの比較」[研究代表者:細田尚美]と共同でパネルを組み、海外研究者との交流を図った。 そして、3年間の研究成果として学位申請論文(博士論文)「アラブ首長国連邦における国家運営と社会変容-『国民マイノリティ国家』の形成と発展」を執筆し、提出した。UAE発展の過程で外国人人口の急増によって国民人口比率が急激に下がった状態を「国民マイノリティ国家」と位置づけ、その原因や政治経済的背景、社会変容について明らかにした。
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