研究課題/領域番号 |
08J09036
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
松浦 史明 上智大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | アンコール史 / カンボジア / 交易史 / 東南アジア史 / 碑刻学 |
研究概要 |
研究成果の公表として、(1)アンコールの交易圏に関する研究、(2)アンコールの王権思想に関する研究について、博士論文を執筆し、また口頭発表を行なった。碑文と漢籍の検討を通じて、アンコールと外世界との繋がりとその歴史的展開を明らかにし、アンコール・ワットに代表される巨大石造寺院(経済のセンターとしても機能した)の建立を可能にした王権思想とそれにまつわる人々をみることで、流通等の経済インフラの整備を可能にした権力基盤を論じ、また中央行政と地方拠点の関係を検討し、王権の拡大と地方行政のあり方の変遷を指摘した。 海外調査は、(1)インドネシア(ジャワ)調査(2009年8月4日~8月16日)でボロブドゥルをはじめとした中部ジャワの遺跡、博物館を調査し、前年度に行なった同地域への調査で訪れることのできなかった地点を中心に補足調査を行なった。(2)南インド調査(12月19日~29日)では、タミル・ナードゥ州のパッラヴァ、チョーラ朝期の諸寺院を調査し、特にラージャラージャ1世建立のブリハディーシュヴァラ寺院について、王権の拡大と寺院の役割の変化について検討を行なった。(3)フランス調査(2010年1月4日~12日)では、ギメ東洋美術館やケ・ブランリー博物館及びパリ市内の東南アジア関係の古本屋を巡り、資料・文献調査を行なった。
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