研究分担者 |
土屋 義人 名城大学, 都市情報学部, 教授 (90025883)
LARSEN Magnu ルンド大学, 工学部, 助教授
BASCO David オールドドミニオン大学, 工学部, 教授
LARCEN Magun ルンド大学, 工学部, 助教授
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研究概要 |
世界各国で注目されている海岸侵食制御工法は,護岸や離岸堤等のハード工法ではなく,欧州ではソフトビーチ,米国では養浜工であり,わが国では養浜工によりソフトビーチ群を形成しようとする安定海浜工法である。これらの工法からわかるように,養浜や海浜の安定化を指向したソフトな工法が主流となっている。これは,自然海岸の持つ浄化作用,消波機能を活用しようとする方法である。自然海浜の特性を維持しながら,海浜を保全し続けるためには海浜の変形特性を知らなければならない。自然を活かすことの重要性を認めれば認めるほど,自然を理解しなければならないことがわかってきた。すなわち,長期的な海浜の変形が予測できなければならない。 本研究では,長期間の海浜の断面形状の観測データを相互に解析することで,長期海浜変形予測法を確立し,これを援用して,日,欧,米のソフトビーチとしての海岸侵食制御工法の特性明らかにし,これらの工法の改良,進展を図る。 本研究の成果は以下のようである。 a) 岸沖方向漂砂特性を導入した長期海浜変形モデルを構築した。 b) バー型海浜断面形状の長期海浜変形予測モデルを確立し,侵食海岸での海浜変形におけるバーの役割を明らかにした。 c) 日,米,欧での安定海浜工法,養浜工,ソフトビーチにおける海浜変形のモニタリングデータ,工法としての特性を取りまとめた。 d) これにより,各工法の特色,地域性および問題点を明確にした。
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