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Rasタンパク質とそれに相互作用する機能タンパク質の結合様式の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09249205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

小出 寛  東京工業大学, 生命理工学部, 寄附講座教員 (70260536)

研究分担者 上代 淑人  東京工業大学, 生命理工学部, 寄附講座客員教授 (90012690)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード癌遺伝子 / タンパク質 / 分子生物学 / 生化学 / シグナル伝達
研究概要

Rasは細胞の増殖や分化、癌化において重要な役割を果たしたいる低分子量GTP結合タンパク質である。我々は数年前にRasがセリン・スレオニンキナーゼであるRaf-1と結合することを見い出したが、Raf-1を活性化するにはRasの結合だけでは不充分であることから、RasによるRafの活性化において必要な第3の分子の同定を試みている。平成9年度は、平成8年度に確立した活性変異型RasによるRaf-1活性化の無細胞系を用いて、Ras依存的なRaf-1活性化因子の検索を行った。その結果、、そのような因子が培養細胞であるHEK293細胞やラットの脳から調製した細胞質画分の存在することを見い出し、その部分精製を行った。部分精製標品を用いて、この因子がタンパク質であること、またその分子量は約400Kであることを見い出した。今後は、この因子の精製を進めて、分子の同定を行っていく予定である。またこれと並行してR-Rasの研究を昨年度よりと開始した。R-RasはRasと高い相同性を有している低分子量GTP結合タンパク質で、Raf-1と結合することも報告されている。そこでまずRaf-1の下流に位置するMAPKの活性に対するR-Rasの効果についての検討を行った。その結果、HEK293細胞においてはR-RasもMAPKを活性化したが、その活性化はRasに比べて非常に弱いものであった。また、BaF3細胞においては、R-RasはMAPKを活性化することができなかった。R-RasによるMAPKの活性化もRaf-1を介して行われていると思われるため、Raf-1の活性化についても同様なことが観察されると考えられる。今後はR-Rasの高次構造解析を行うとともに、RasとR-Rasの間でキメラ分子を作成して、Raf-1の活性化におけるRasとR-Rasの差異を検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 鈴木 丈太郎: "An activated mutant of R-Ras inhibits all death caused by cytukine deprivation in BaF3 alls in the presence of IGF-I" Oncogene. 15. 1689-1697 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 水谷 伸: "Isulation of a new protein factor required for activation of Raf-1 by Ha-Ras : Partial purification from rat bran cytosols" Oncogene. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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