研究課題/領域番号 |
09301009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
古城 利明 中央大学, 法学部, 教授 (70055185)
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研究分担者 |
吉原 功 明治学院大学, 社会学部, 教授 (60062171)
矢澤 修次郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20055320)
庄司 興吉 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30061203)
中島 康予 中央大学, 法学部, 助教授 (90217729)
大倉 秀介 和歌山大学, 教育学部, 教授 (80099324)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
21,800千円 (直接経費: 21,800千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
1997年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 世界社会 / 地球社会 / 世界市民 / 市民意識 / NGO / NPO / ヴォランティア / 異文化接触 / 市民社会 / 意識-無意識 / 国際化 / 人類意識 / 身体 / 世界市民意識 |
研究概要 |
1.平成9年度に仙台、東京、関西、岡山、沖縄の5地点で45人の識者を対象にして実施した面接調査から得られた主な知見は以下の通りである。 (1)世界社会ないし地球社会の認識は現実化しつつある。その内容については「経済の連鎖反応、環境破壊の影響、リアルタイムの情報といった点で世界の相互依存を感ずる」という意見が一般的である。 (2)世界市民意識が若い世代を中心に広まりつつあるとの意見が多い。これに関連してNGO、NPO、ヴォランティア活動に対する期待が大きい。しかしその成熟という点については否定的意見が多い。 2.平成10年度に東京都と大阪府の市民各1000名を対象に実施した「『世界の中の日本』に関する意見調査II」から得られた主な知見は以下の通りである。なお、回収率は東京都65.5%、大阪府72.9%であった。 (1)海外経験は1986年の調査時と比較すると飛躍的に増大し、東京で60%、大阪で48%の人がこの経験をしている。滞在期間も長期化の傾向はあるが、しかしまだ1-10日間の人が44.3%を占めており、またカルチャーショックの度合も低く、人の国際化は表層的拡大をあまりでていない。 (2)地域、国民、階級・階層、人類の4集団に対するアイデンティティについては、1986年調査と比較すると人類意識が微増、地域意識と国民意識が減少傾向、階級・階層意識が横這いである。人類意識の微増をもたらしたのは20代、30代の世代であり、50以上では国民意識が強い。他方、男性の若年・中年層では階級・階層意識が増加している。とはいえ、全体的には1986年調査との違いは少ないといってよい。 (3)異文化接触は日常生活に浸透しつつあるが、まだ微弱である。他方、世界の変化についていけないという感覚が女性と高齢者層に広がっている。
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