研究課題/領域番号 |
09410023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
二木 宏明 (仁木 宏明) 理化学研究所, 情報機構研究チーム, チームリーダー(研究職) (10073074)
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研究分担者 |
八木 健 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所・高次神経機構, 助教授 (10241241)
宮川 剛 理化学研究所, 情報機構研究チーム, 研究員 (10301780)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
1998年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1997年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
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キーワード | Fvnチロシンキナーゼ / エタノール感受性 / ミュータントマウス / NMDA受容体 / 立直り反射 / チロシンリン酸化 / ジーンターゲッティング / ウエスタンブロッティング / Fynチロシンキナーゼ |
研究概要 |
本研究の目的は、行動実験で立直り反射の消失時間の変化を指標として、fyn欠失マウスのアルコール感受性の亢進を確認し、次に、行動面でのアルコール感受性の亢進の生化学的なcorrelatesを調べ、さらに電気生理学的なcorrelatesをSlice preparationで調べることである。 昨年度の成果としては、ホモもfyn欠失マウスでは、立直り反射の消失時間を指標としたアルコール感受性が亢進しているが、フルラゼパムにたいする感受性では対照群と差が見られないことを見出した。 このように、ホモfyn欠失マウスにおける立直り反射の消失時間の延長効果はアルコールに特異的であった。なお、実験群と対照群では血中のエタノールの濃度に差がないことも確認できた。 次に、行動面でのアルコール感受性の亢進の生化学的なcorrelatesを調べるため、チロシンリン酸化されたタンパク質に特異的に結合する抗体でWestern blottingを行った。ホモfyn欠失マウスでは、対照群で見られるようなアルコール投与による180-kDタンパクのチロシンリン酸化のup-regulationが見られないことが明らかになった。免疫沈降法により、ホモfyn欠失マウスで異常が見出された180-kDタンパクが、NMDA受容体サブユニットNR2Bであることも同定できた。 本年度も研究を続行し、さらに、スライス実験から、エタノールに対するAcute toleranceがホモfyn欠失マウスでは見られないことが見出された。なお、対照群のへテロfyn欠失マウスのスライスで観察されるエタノールに対するAcute toleranceは、NMDA受容体サブユニットNR2Bの選択的アンタゴニストであるIfenprodilをエタノールと同時に与えると、消失することも明らかとなった。
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