研究課題/領域番号 |
09470024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
笹 征史 広島大学, 医学部, 教授 (20025654)
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研究分担者 |
芹川 忠夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (30025655)
松林 弘明 広島大学, 医学部, 講師 (60165850)
石原 熊寿 広島大学, 医学部, 助教授 (20212912)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | カルシウムチャネル / fura2 / 海馬CA3 / カルシウム流入 / アスパルトアセチラーゼ / ニフェジピン / 自然発症てんかんラット(SER) / tm因子 / ニカルジピン / カルシウム電流 / ホールセルパッチクランプ / Fura2-AM / トピラメート / パッチクランプホールセル記録 / グルタミン酸 / 海馬CA3細胞 / Syb2 |
研究概要 |
自然発症てんかんラット(SER:zi/zi,tm/tm)について、てんかん発作を誘発するカルシウムチャネルの機能を明らかにするため、次の研究を行った。 1.SERの発作発現遺伝子の探索:tm遺伝子は、ラット第10染色体上のD10M11Mit351とD10M11Mit7との間にあり、この間200kBの欠失が存在することが明らかとなった。この中でN-アセチル-L-アルパルテート(NAA)を代謝する酵素のアスパルトアセチラーゼ遺伝子が欠失していることが明らかとなった。事実、SERでは脳内のNAAが増大していること、NAAを正常ラットあるいは発作発現前週齢のトレモアラット(SERの親系統であり、欠神様発作を起こす)の脳室内に投与することにより、用量依存性に脳波上5-10Hz棘徐波を伴う欠神様発作及びけいれんが誘発された。NAAは海馬CA3ニューロンに脱分極シフトと頻回発射を誘発した。 2.SER海馬におけるCa^<2+>流入の増大:発作を発現しているSERの海馬スライス標本において、fura2/AMを負荷し、高K^+を投与した時、CA3野ニューロンへのCa^<2+>流入が正常ラットのそれよりも増大していた。Ca^<2+>の細胞内流入はL型Ca^<2+>チャネルブロッカー(ニフェジピン)により抑制されたが、SER海馬CA3の方が正常動物のそれよりも強い抑制を受けた。
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