研究課題/領域番号 |
09470309
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
四宮 謙一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20111594)
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研究分担者 |
伊藤 聰一郎 (伊藤 聡一郎) 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (10242190)
河内 敏行 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10313248)
小森 博達 (小森 博逹) 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (60262169)
持田 潔 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20301161)
大川 淳 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30251507)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1997年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 脊髄再生 / 線維芽細胞増殖因子 / Neurocan / 神経幹細胞 / 神経栄養因子 / RT-PCR / 脊髄 / 再生 / 分子生物学 |
研究概要 |
【実験1:幼若ラット脊髄切断モデルにおける機能回復と脊髄再生の解析】 幼若ラットの胸髄を切断した後に観察される後肢機能の回復について、運動機能学的、電気生理学的、順行性・逆行性神経線維ラベリングを用いた組織学的な検討を加えた。その結果、後肢機能の回復には赤核脊髄路や前庭脊髄路などの索路の再生が関与しており、皮質脊髄路の再生は起こりにくいことが明らかとなった。研究成果を米国「Spine」誌に投稿し、2001年6月号に掲載予定である。 【寒験2:脊髄切断後の遠位断端におけるFGF/Neurocanの発現】 幼若ラットの脊髄が高い再生能を持つのは、脊髄切断後の遠位断端において、幼若ラットの方が成熟ラットよりも神経再生の促進因子の発現が高く、阻害因子の発現が低いためではないかと仮説を立てた。促進因子として線維芽細胞増殖因子(FGF)に、阻害因子としてはアストロサイトが発現するNeurocanに着目し、それぞれの遺伝子・タンパクの発現を、RT-PCR法や免疫組織化学によって幼若・成熟ラット間で比較検討した。 切断後の脊髄においてFGF-1/2遺伝子は、幼若ラットにおいて発現が高いことが明らかとなった。また免疫染色の結果、FGF-2は主に脊髄灰白質のニューロンにおいて発現していた。さらに切断後は成熟ラットでのみ発現の分布が白質グリアにも認められるようになり、再生下行軸索の標的であるニューロンからのFGFの発現分布が乱れて、軸索を効率よく誘引できないのではないかと考えられた。 切断後の脊髄におけるNeurocanの発現は、幼若ラットでは発現変化はなかったが、成熟ラットでは発現が上昇しており、成熟哺乳類の脊髄再生を抑制している可能性が示唆された。
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