研究課題/領域番号 |
09470404
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
加藤 有三 長崎大学, 歯学部, 教授 (20014128)
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研究分担者 |
柴田 光枝 長崎大学, 歯学部, 助手 (20274665)
西下 一久 長崎大学, 歯学部, 助手 (20237697)
坂井 英昭 長崎大学, 歯学部, 助教授 (40225769)
坂井 詠子 長崎大学, 歯学部, 教務職員 (10176612)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | 破骨細胞 / シェディング(shedding) / 破骨細胞分化因子(ODF) / オステオプロテグリン(OPG) / メタロプロテアーゼ-ディスインテグリン / ODF / プロセッシング / メタロプロテアーゼ / プロテアーゼ / 融合 / PCR. / 遺伝子 |
研究概要 |
メタロプロテアーゼ・ディスインテグリンファミリー蛋白質は膜貫通型の糖蛋白質(以下MDファミリー蛋白質と省略する)でcell-cell interactionやTNFαなどの細胞外ドメインのプロセシングに関与することが知られている。近年、破骨細胞形成に必須の分子として膜結合型TNFファミリーに属する破骨細胞分化因子(ODF)の存在が明らかとなった。ODFは骨芽細胞様ストローマ細胞に膜結合型で発現しており、cell-cell contactによって破骨細胞形成を支持している。ある条件下ではODFの細胞外ドメインは切断(shedding)され培地中に遊離する。これにより破骨細胞前駆細胞とストローマ細胞とのcell-cell interactionは減少し、破骨細胞形成は大きく影響を受けるが、このODFのsheddingを調節する機構にはまだ不明な点が多い。我々はODFのおとり受容体であるOPGのC-末端にヒスチジンタグを付加したHis6-OPGを用いて遊離型ODFを捕獲する系を確立した。ODFの検出はODFのC-末端に対するペプチド抗体を用いたWestern blottingで行った。マウス頭蓋骨由来骨芽細胞様細胞をvitamin D3で処理すると、膜結合型のODFの産生が認められた。しかし、この状態では培養上清中には遊離型ODFは殆ど認められない。一方、この細胞をホルボールエステル(PMA)とionomycinで処理すると、上清中に遊離型ODFが認められた。遊離型ODFの産生はメタロプロテアーゼ阻害剤であるKB8301で特異的に抑制された。以上の結果は、破骨細胞形成支持能のあるストローマ細胞において、protein kinase c活性化に伴い遊離型ODFが産生される。その産生はメタロプロテアーゼによる膜結合型分子の切断によることを示している。頭蓋骨由来骨芽細胞様細胞においてMDファミリータンパク質の発現をRT-PCR法で検討した結果、すくなくともTACE(ADAM17)とKuzbanian(ADAM10)のmRNA発現が認められた。
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