研究概要 |
本研究の成果は,およそ以下の4点に集約される。 (1) インターネット導入時のトラブルやその回避に関わる問題 インターネット導入時のシステム設計は,学校レベル,教育委員会管轄レベル,全国レベルでさまざまに行われるべきであり,そのトータルコーディネーションこそがポイントであることを示した。 (2) インターネットを活用した地域・社会と学校との連携に関わる問題 例えば学校ホームベージにどんな情報を掲載するべきか,あるいは学校が情報を発信することが地域や社会のどのようなニーズに応えることになるのか,これらによって開かれた学校が実現できるのかなどの論点が示され,事例分析が行われた。 (3) インターネットを活用することでハイグレードな教育を実施するための仕組みに関わる問題 インターネット上の教材,学習材,共同学習システムなどの,子ども用インタフェイスやカリキュラムとの連動などについて,実践研究を通して一定の成果が得られた。 (4) 教員の資質向上に関わる問題 今日的な課題としての情報教育や,インターネットが学校に導入される理由,総合的な学習の時間の運用などについて,教員が正確に情報を得るための研修システムの提言を行なった。
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