研究課題/領域番号 |
09555269
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
工業物理化学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
村林 眞行 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (00010968)
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研究分担者 |
伊藤 公紀 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (40114376)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 光触媒 / 二酸化チタン / トリクロロエチレン / テトラクロロエチレン / 有機塩素化合物 / 曝気法 / ブラックライト / 紫外線 / グラスファイバークロス |
研究概要 |
各地で地下水汚染、土壌汚染を引き起こしているトリクロロエチレンやテトラクロロエチレン等の有機塩素化合物を、二酸化チタンを用いた気相中光触媒反応を用いて分解、浄化するための処理システムを開発することを目的に、研究を進めた。バッチ式反応槽を用い基礎データを求めるための基礎的研究と連続式反応槽を用い実用化を目指した応用研究を実施した。 1.バッチ式反応槽を用いた実験では、以下の点が明らかになった。 1)反応に先立って光触媒に紫外線を照射(前照射)しておくとトリクロロエチレン(テトラクロロエチレン)の気相中光触媒反応が加速された。また、同じ光触媒を用いて反応を繰り返すと、初回の反応に比べ、2回目、3回目の反応は、さらに加速されることが明らかになった。 2)反応の(中間)生成物として、フォスゲン、ジクロロアセチルクロライドなどが検出された。上記繰り返し反応の加速は、これら生成物が塩素ラジカルによる連鎖反応を引き起こすことが原因になっていると考えられた。 3)バッチ式反応槽を用いた反応機構等に関する基礎研究の結果は、反応の条件は違うが、連続式反応槽による分解反応での有害な生成物の生成を防ぐ上での有効な情報を与えるものと考えられた。 2.連続式反応槽を用いた実験では、以下の点が明らかになった。 1)曝気法と気相中光触媒分解法を組み合わせることによって、実際にテトラクロロエチレンで汚染された地下水を連続的に浄化処理することに成功した。反応後の排気中に基準値以上の有害な化合物は検出されなかった。 2)連続式反応槽は5週間の連続運転に耐え、実用的処理システムの構築につながるものであることが実証された。
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