研究課題/領域番号 |
09670309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
丹生谷 博 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (60135936)
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研究分担者 |
松下 保彦 東京農工大学, 遺伝子実験施設, 助手 (40291348)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ヒトT細胞白血病ウイルス / HTLV-I / 成人T細胞白血病 / レトロウイルス / エンベロープ / レセプター / ツーハイブリッド / ウイルス / HTLV / ATL / 膜タンパク質 / gp46 |
研究概要 |
ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)は、ヒトに感染して成人T細胞白血病(ATL)を引き起こすレトロウイルスの一種である。動物ウイルスの宿主への感染は、宿主細胞膜蛋白質のレセプターとウイルスの構造蛋白質が相互作用し、ウイルスが宿主に取り込まれるところから始まる。本研究では、HTLV-1のレセプター検索を目的として、蛋白質-蛋白質間相互作用を解析した。HTLV-1の被膜蛋白質(Env)はgp46とp20から構成されるが、gp46のAsp-166からGlu-201までの領域(AX)は感染中和抗体のエピトープを含むものである。このAX領域と相互作用する宿主蛋白質のcDNAクローニングを行うために、酵母ツーハイブリッド系を利用した。DNA結合ドメインにAXを融合させたプラスミドを酵母細胞に導入したところ、転写活性化ドメインを持つプラスミドを導入しなくともβ-ガラクトシターゼが誘導された。この結果はAX領域に転写活性化能があることを示している。次に、AX領域のサブ領域A(Asp-166〜Ser-182)、M(ile-174〜Pro-190)、X(Pro-185からLeu-200)について同様の活性化能を調べた結果、A領域が蛋白質-蛋白質相互作用能を有することが示されたと同時に、酵母の系でのスクリーニングが困難になったので、次に哺乳類細胞のツーハイブリッドベクターを利用して、同様の実験を行った。転写活性化の指標としてはルシフェラーゼ測定によりアッセイを行った。Jurkat培養細胞株ではAX領域は転写活性化能を示さなかったので、この細胞株を用いてのツーハイブリッド系によりAXと相互作用をする宿主蛋白質(レセプター)のcDNAスクリーニングが可能となった。
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