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ラット腹膜中皮腫による標準繊維状試料の発がん性評価

研究課題

研究課題/領域番号 09670410
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 公衆衛生学・健康科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

安達 修一  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90129148)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード人口鉱物繊維 / man made fiber / 石綿 / asbestos / 中皮腫 / mesothelioma / 発がん性 / carcinogenuicity / 人工鉱物繊維 / carcinogeuicity / 中皮膜 / carcinogenicity / man made mineral fiber / carcinogeni city
研究概要

JFM標準線維試料12種類をラット(F344雄、330匹)に腹膜内投与(5mg、10mg、20mg)し2年間観察した。シリコンカーバイドウィスカー(SC)、UICCクリソタイルB(UC)、チタン酸カリウムウィスカー(PT)、セラミックファイバー1(RF1)、セラミックファイバー2(RF2)、アラミド繊維(AR)の投与ラットに腹膜中皮種を認めた。他のムライト繊維(RF3)(RF3)、ウォラストナイト(WO)、ロックウール(RW)、グラスウール(GW)、チタン酸ウィスカー(ルチル型、TO)、ミクログラスファイバー(MG)には腹膜中皮種をはじめ、投与による腫瘍の誘発はなかった。腹膜中皮種例は、血性腹水を貯留し腹壁から腹腔内各臓器に1mm前後の白色の腫瘤が播種、肝と横隔膜は癒着している。腫瘍の転移を認めた例はない。組織学的には肉腫型あるいは混合型が多く上皮型は少ない。化骨形成が6%の例にみられた。
繊維の発がん性をUCを基準として相対的に評価した。UC投与量と50%生存期間(中皮腫による)は対数的に反比例するので、各繊維による50%生存期間からUC相当量を求めた。その結果、SCとPTは、それぞれUCの2.45倍、0.23倍の発がん性と推定した。各繊維の重量あたりの本数が同じであると仮定すれば、傷害曝露による癌の100万分の1リスクは、石綿では1.3×10^<-6>fiber/ml(EPA)、4×10^<-6>fiber/ml(EPA)とされているので、SCでは0.5×10^<-6>fiber/ml(WHO)、1.7×10^<-6>fiber/ml(EPA)、PTでは5.7×10^<-6>fiber/ml(WHO)、17.4×10^<-6>fiber/ml(EPA)と算出される。また、環境基準は米国OSHAのPermissible exposure limit (PEL, fiber/ml)は、石綿で0.2なので、SCで0.09、PTで0.90となり、米国ACGIHのThreshold limit value(TLV, fiber/ml)は石綿が0,5なので、SCは0.21、PTは2.2となる。

報告書

(4件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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