研究課題/領域番号 |
09670742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
中村 元行 岩手医科大学, 医学部, 講師 (40172449)
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研究分担者 |
川副 浩平 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50075561)
瀬川 郁夫 岩手医科大学, 医学部, 講師 (50206611)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 心不全 / 血管 / 内皮 / 一酸化窒素 |
研究概要 |
本課題では、慢性心不全患者(CHF)とくに長期間の心不全状態では末梢血管では、機能的かつ構造的な再構築が存在するかどうかを検討した。研究発表の欄の1の研究では、一酸化窒素の基質であるL-アルギニンを注射し、CHFの下肢の血管機能がどのように変化するかを研究した。その結果、下肢の阻血後の反応性充血は改善することを見出した。しかし、運動耐容能の改善効果は明らかではないことも明らかにした。研究発表3では、今までの報告では、CHFの安静時の血管トーヌス調節に一酸化窒素がどの程度か関与するかが不明であった。そこで本研究では、弁膜症によるCHFを対象に一酸化窒素合成酵素阻害薬を注入し、プレチスモグラフィーにて血流量の減少程度を健常対照例と比較した。その結果、対照群にくらべCHFでは明らかに減少程度が少ないことを見出した。CHFでの末梢循環障害の原因として四肢血管床での一酸化窒素の産生・活性の低下が関与している可能性を明らかにした。また、研究発表4では、いままでのわれわれの研究結果を中心にして総論“Peripheral vascular remodeling in chronic heart failure: clinical relevance and new conceptualization of its mechanisms"をアメリカ心不全学会会誌(J Cardiac Failure In Press)に公表し、心不全での末梢血管リモデリングの重要性をしめす。
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