研究課題/領域番号 |
09672391
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
看護学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石本 章子 大阪大学, 医学部, 教授 (20263254)
|
研究分担者 |
岩切 昌宏 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (50283841)
田中 由紀子 福井県立大学, 看護短期大学部, 教授 (70163590)
河村 葉子 大阪大学, 医学部, 助手 (30294101)
丸橋 佐和子 大阪大学, 医学部, 助教授 (30030018)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 災害看護マニュアル / 災害看護教育 / 災害看護行動 / 基幹病院 / 拠点病院 / 阪神-淡路大震災 / 福井地震 / 災害看護教育災害 / 災害救性期看護 / 被災看護婦 / PTSD |
研究概要 |
わが国の看護婦の災害医療・看護の知識の重要性は、阪神淡路大震災を契機にようやく認識されるようになってきたが、まだ正しく理解されているとは言い難い状況にある。そこで、本研究では、看護婦の災害看護に関する現時点での認識を明らかにし、災害看護を構築することを目的とした。 まず、被災看護婦の調査では、災害発生時に看護婦に必要な知識・技術として、(1)災害医療概論全般、(2)災害特有の医療・看護対応の技術、(3)被災者ならびに援助者のメンタルケア、などの知識の必要性が強調され、またこれらの知識は看護婦に必須のものであり看護学校での教育を希望していることが明らかになった。 また、看護学校の調査では、日本赤十字の看護学校以外は、カリキュラムの過密、指導教官がいないなどの理由で実施をためらっていた。さらに災害看護は学問として体系化されていないことも災害看護教育を真剣に考えにくい原因となっていた。 災害拠点病院看護婦の調査では、(1)災害看護の適切な学習が行われていない、(2)災害マニュアルを使用した訓練の実施が少ない。(3)病院の備蓄が不充分である、など災害発生時に十分な対応ができるとは考えにくい実情であった。 以上のような結果から、災害に関する医療従事者の認識は十分とはいえず、その教育も実際的なものとは考えにくい。これらの問題への対処には、医学ならびに看護教育における基礎知識の習得、医療現場での実践的な訓練の繰り返しなどが、必要であり、そのためには行政機関や学会などの関与が必要である。看護婦の災害看護への積極的な取り組みは、日本災害看護学会、日本救急看護学会、などが中心になって啓発する必要がある。
|