研究課題/領域番号 |
09680051
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 秋田県立大学 (1999-2000) 北海道文教短期大学 (1997-1998) |
研究代表者 |
川井 結子 (吉澤 結子) 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (20269202)
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研究分担者 |
牧田 章 北海道文教短期大学, 食物栄養学科, 教授 (60004561)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | マタタビ / ACE / 高血圧 / HL-60 / がん予防 |
研究概要 |
本研究ではこれまで、北海道産野生果実の果汁試料約40種類について、血圧降下作用をアンギオテンシン転換酵素阻害を指標としてスクリーニングし、数種の果実で有望な結果を得た。また、ヒト前骨髄性白血病細胞HL-60に対する分化誘導活性試験では、上記約40種類の野生果実果汁のなかから、分化誘導率60%以上の強活性を持つ果実6種類を見出した。これらの正常細胞およびがん細胞に対する選択性を検討したところ、4種類が選択性を示し、がん予防のための食品としての可能性を示唆した。さらに、食生活の工夫によって改善が期待できる疾患としてアレルギーを取り上げ、マウス大腿骨骨髄より採取したマスト細胞の培養を試み、これに対する脱顆粒反応を、細胞外に遊離するβ-ヘキソサミニダーゼ活性によって測定した。秋田県産の海藻及び山菜計40種を試験したところ、それぞれ数種で興味ある活性が見出された。 平成12年度は、海藻の中の2種類がコントロールに対して異なる値を示したことに着目した。一種類は脱顆粒反応による酵素遊離を阻害すなわち抗アレルギー効果の可能性を示し、もう一方は逆に酵素遊離が増加して、むしろアレルギー反応を促進すると解釈されるデータが得られた。これらの試料の確保を検討したところ、2種類はともに必ずしも多く食用に供されているわけではなく養殖等もなされていないが、片方は10キロ単位で入手することができた。水抽出物およびメタノール抽出物を調製し、各々の活性を確認した。有効成分の単離・構造決定を目的に、溶媒分画および各種クロマトグラフィー分画を調製し、現在それらの活性について検討中である。もう一方については現在大量入手の目途が立っていないが、今後検討して二種類の活性やメカニズムを対比する実験系として検討していく予定である。
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