研究課題/領域番号 |
09680071
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
小松 真理子 帝京大学, 理工学部, 講師 (00215394)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 生殖 / 産婦人科学 / 帝王切開術 / 産婆 / 中世 / ルネサンス / 医学 / 日本人の死生観 / 男産婆 / 発生 / 発生理論 / 産婆術 / 科学技術史 / 中性ルネサンス科学史 / 中性ルネサンス医学史 / 死 |
研究概要 |
9年度は、日本人の死生観や死の民俗を辿った「死にまつわる栃木点描」が、6人共著の本『とちぎ解剖学』(下野新聞社)として1997年6月刊行された。発生・生殖方面では、プラトンの発生・生殖理論を探らんとしてその結果「プラトンの女子教育論と優生思想」となった。10年度以降は、ヨーロッパにおいて伝統的な産婆術が変容を迫られ、男性外科医が難産を通して産科方面に進出し、婦人病学の知識が探求されていき、男性医師による産婦人科学が成立してくる15・16世紀に研究を集中しているが、10年度は、1998年5月末の愛知大学での日本科学史学会年会で、口頭発表による報告「レスリンとリュフに見る16世紀産婦人科学の成立史」を行った。また11年度は、1999年5月末の拓殖大学での日本科学史学会年会で、口頭発表による報告「帝王切開術と16世紀産婦人科学の成立」を行った。論文「帝王切開術と産婆世界への男性外科医の侵入」が1999年8月から9月にかけて、『科学医学資料研究』(月刊)の300号と301号に掲載された。なおこの論文と同じ表題の講演を、1999年2月27日、順天堂大学医学史ゼミにおいて行った。12年度は、発生・生殖の問題や産婦人科学の歴史方面の執筆の速度は夏の間一時鈍った。夏は中世ルネサンスの医学や自然誌全般の歴史「中世ルネサンスの医学と自然誌」を書くのに費やされた。これは、10人ほどの共著の『生命科学の近現代史』(仮題)頚草書房に収められて2001年刊行される予定である。また中世の自然誌関係では、「アルベルトゥス・マグヌスの翻訳文献情報」を5月に発表した。夏前には産婦人科学の歴史方面の講演活動を行い、2000.6.6.に「産婆術と産婦人科学の歴史」をICU科学史フォーラム(国際キリスト教大学)で行い、ついで2000.6.24.に「女性史と医学史-産婆術と産婦人科学の歴史」を科学史学校(国立科学博物館)で行った。後者はビデオに収められ、前者は『Newsletter科学史フォーラム』に講演抄録が掲載された。資料収集活動は4年間を通じて今までになく活発に行うことができた。
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