研究概要 |
各種科目のCAIソフトを作成し,このCAIソフトを遠隔地に住む人に、インターネットを通じて,利用してもらいたいというのが,研究の動機であった.地方の田舎にいくと,いい先生にも恵まれず,大都市と比較しても,教育の面でも地域間格差が大きいのが現状である.生涯学習の気運も高まりつつある現在,都会に住んでいる人と同程度の教育を受講できるようにするには、どうしたらよいだろうか.放送大学もあるが,放送時間には時間をあけて待っていなければならない.インターネットにさえ加入していれば,いつでも好きなときにCAIソフトを利用して,自学自習できるのは大きな魅力である.そこで,いくつかのCAIソフトを作成した.従来のCAlソフトは,スタンドアロン型のため,学習するには自分のパソコンにCAIソフトをあらかじめロードしておかなければならない.近くの人はCAIソフトの作成者の所にいって,ソフトをロードしてもらうということもできるが,遠隔地だとそれもできにくい.郵送の場合も,フロッピィディスクに入るような容量以外は難しい.そこで,Web上でこのCAIソフトが稼働できるようにし,インターネットを通じてアクセスできるようにした.また自分で,Web上で稼働するCAIソフトを作ることを考えたとき,Java言語でCAIソフトが記述されていた方がよい.Java言語はインターネットととても親和性が高いからである.ただ,プログラミングの初心者にとっては,Java言語で記述していくことはかなり難しい.そこで,Java言語用の簡易エディタを作成した.ボタン等のコンポーネントを画面上で貼りつけていき,後でこれをJava言語に変換をする.普通のやり方では,ボタンを一つ貼りつけるのでも,位置とか色とか大きさ等を細かくプログラムで指定してやらなければならないが,マウスでドラッグし,マウスで色や大きさを指定したら,逆にそれからプログラムができるというのである.
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