研究課題/領域番号 |
09680504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
細見 正明 東京農工大学, 工学部, 教授 (90132860)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 藍藻類 / ホザキノフサモ / アレロパシー / 増殖抑制 / ポリフェノール / 大型水生植物 / Microcystis / ホザキノフサ / 生理活性物質 / 水生植物 / ポリフェノール化合物 |
研究概要 |
ホザキノフサモが放出したアレロパシー物質を同定するため、ホザキノフサモの高濃度培養液(100g-wet/l)を極性や分子量に基づいて分画し、藍藻類Microcystis aeruginosaに対して増殖抑制効果を示した画分を電気化学検出器付き高速液体クロマトグラフにより分析した。分子量1000以下とした水溶性画分のみにM.aeruginosaに対する顕著な増殖抑制効果が確認されたため、この画分を分析した結果、ポリフェノールであるピロガロール、没食子酸、(+)-カテキン、エラグ酸を同定した。これらのM.aeruginosaに対する増殖抑制効果を評価した結果、4種ともM.aeruginosaに対して増殖抑制効果を示すことを確認した。中でもピロガロールの効果は最も顕著であり、ビロガロールがM.aeruginosaの最大増殖量を対照系の50%まで抑制しうる濃度(EC_<50>)は、0.7mg/lと求められた。 次に、この4種のポリフェノールの複合作用及び、ホザキノンサモとM.aeruginosaとの間のアレロパシー現象に対するこれらの寄与を評価した。これらの混合物のM.aeruginosaに対する実際の増殖抑制効果と抑制効果の期待値とを比較した結果、4種のポリフェノールを同時に加えると、相乗的な増殖抑制効果を示すことが認められた。さらに、ホザキノフサモの実際の培養液と4種のポリフェノールを用いて作成した模擬培養液(ホザキノフサモからの各ポリフェノールの放出量に基づいて作成した)について、各々のM.aeruginosaに対する増殖抑制効果を評価した結果、これら4種のポリフェノールは、ホザキノフサモのアレロパシー現象に関与することが明らかとなった。
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