研究課題/領域番号 |
09750401
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
新井 宏之 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00193053)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 偏波 / 指向性 / ピコセル / カバーエリア / 最適化伝搬路 / 水平偏波 / 垂直偏波 / 伝搬路形状 |
研究概要 |
小型基地局アンテナで伝播路を制御するため、基地局アンテナとして利用できるのは偏波と指向性のみであることに着目し、この2つのパラメータを用いて伝播路を最適にすることを研究の目的とし、基地局によってカバーされる通信エリアを、通信環境の伝播状況を取り込み、基地局アンテナの指向性と偏波を最適に、かつ動的に選択して最適化伝播路を実現することを目的として研究を行った。 その結果、偏波と指向性をセルエリア制御に利用するための基礎的実験を、ピコセルの代表的な例である廊下や部屋内での伝播特性を、偏波と指向性をパラメータとして測定し、伝播路制御のための基礎データとして、基地局アンテンの傾き角により、受信点での電界強度を10dB以上制御することが可能であることを確認し、基地局のアンテナを無指向性から双指向性に変化させた場合には3dBであることも示した。以上の検討により、基地局のカバーエリアの端(セルエッジ)において電界強度分布が多重波環境下である場合においても、基地局の偏波と指向性により動的な制御が可能であること明らかにした。これらの結果はレイトレーシング法によるシュミレーションによる結果とほぼ一致することも確認した。以上により、基地局アンテナとして低利得アンテナの偏波と指向性のみを利用し、かつ動的に選択して最適化伝播路の実現可能性を示した。
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