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HLA-A11拘束性肝癌特異的癌退宿抗原遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 09770400
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関久留米大学

研究代表者

由谷 茂  久留米大学, 医学部, 助手 (20279160)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHLA拘束性 / 細胞障害性Tリンパ球 / 肝細胞癌 / アロキラー
研究概要

肝細胞癌患者(患者HLA=A11/,B54,Cwl)転移リンパ節より分離したリンパ球をIL-2下に長期培養し、さらにクローニングを行い、細胞傷害性Tリンパ球細胞株を樹立した。樹立した細胞株は、CD3^+、CD8^+で、HLA-A11拘束性に肝癌細胞株を始めとし、試した総てのHLA-A11^+腫瘍細胞株に対して細胞傷害性を示した。この細胞株は抗HLA-classI抗体、抗CD8抗体、抗CD3抗体で細胞傷害性にブロックがかかり、同時にHLA-A11のcDNAをトランスフエクションした腫瘍細胞株に対して細胞傷害性を獲得するようになった。以上のことから、樹立した細胞株はHLA-A11に対するアロキラーのCTLと考えられた。これを確認すべく、樹立した細胞株のHLAを別の方法で(Cellological)再検したところ、患者本人のHLAとは異なり、HLA-A2/31,B35/51,Cw3/14であった。このことにより、樹立した細胞株はアロキラーCTLと確認した。次に何故、癌局所にアロキラーのCTLが存在したかを考察すると、患者の治療歴の中に輸血の既往があり、輸血後に患者体内で患者のHLAに対するGVLが起こり、ある一定数の抗A11アロキラーCTLが存在し、転移性リンパ節にも浸潤していたものと考えられた。
また患者リンパ節の浸潤リンパ球の内に、A2/31^+の細胞が存在したか否かを検討し、樹立した細胞株のTCR(Tcellレセプター)の解析をおこなった.
α-chain:TCRAV2S2-N-AJ54-ACl CDR3 region:YLCAMS-ASE-GAQKLVFGβ-chain:TCRBV5Sl-NBDl-N-BJISI CDR3 region: YLCASSL-WGA-EAFFG以上よりHLA-A11アロキラーCTLと確認した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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