• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

glial growth factorおよび関連する新しい蛋白の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780730
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

篠田 純  慶應大, 医学部, 助手 (00245515)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードglial growth factor / neuregulin / アイソフォーム / 末梢神経系 / シュワン細胞 / RT-PCR法 / リボプローブマッピング法
研究概要

ラット脊髄後根神経節(DRG)に発現してシュワン細胞に作用するglial growth factor(GGF)のmRNAをRT-PCR法、ハイブリダイゼーション法等によって解析した結果、単一遺伝子の選択的スプライシングにより生成される16種類のアイソフォームを同定した。主なスプライシング部位は、N末端・糖鎖結合部位・傍膜貫通・細胞内の各ドメインに認められたが、既知のNDFβ1,β3およびGGFIIに相当するもの以外の13種類は、全て新しいアイソフォームであった。このように、末梢神経系において、多種類のGGFのアイソフォームが作用していることが明らかになった。また、リボプローブマッピング法により出生後のラットDRGにおけるGGFmRNAの発現を解析した結果、膜貫通型、特にβ1アイソフォームが最も優位に発現することが明らかとなり、パラクリンとともにジャクスタクリンシグナリングの関与が示唆された。GGFmRNAの発現は出生後約1週間のミエリン形成前の時期にはほぼ一定しており、この時期にGGFが安定した発現を示すことにより、幼若シュワン細胞に対して生存因子として作用していることを示唆した。この発現はミエリン形成期以降徐々に低下したが、特にN-末端にエクソン2を有するアイソフォームの発現は成体DRGにおいて消失しており、このアイソフォームがミエリン形成前の末梢神経系に一過性に強く発現して、シュワン細胞の増殖に作用する可能性が示唆された。
また、3'RACE法およびcDNAライブラリのスクリーニングの結果、レセプター結合部位であるEGF様ドメインを有さない特殊なGGFアイソフォームのcDNAクローンを2種類得た。現在このアイソフォームのin vivoでの発現をin situ hybridization法やリボプローブマッピング法により解析しており、また、発現ベクターの作成に従事している。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shinoda J: "Multiple isoforms of neuraglin are expressed in developing rat dorsal root ganglia." J Neurosci Res. 50. 673-683 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Shinoda J: "Effect of glial growth factor on Schwann cell apoptosis." J Neurochem. 69. S139- (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 篠田純: "発育期神経組織のニューレグリンのアイソフォーム" 神経化学. 36. 284- (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi