研究課題/領域番号 |
09877283
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
高岡 邦夫 信州大学, 医学部整形外科学, 教授 (30112048)
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研究分担者 |
清水 元彦 信州大学, 医学部産婦人科学, 助手 (70226257)
二階堂 敏雄 信州大学, 医学部附属病院産婦人科, 講師 (50180568)
清水 富永 信州大学, 医学部整形外科学, 助手 (40283270)
江原 宗平 信州大学, 医学部附属病院整形外科, 講師 (40176780)
藤井 信吾 京都大学, 大学院医学研究科器官外科学, 教授 (30135579)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 骨形態計測 / 骨形成 / 骨吸収 / エストロゲン / ビスフォスフォネート / 副甲状腺ホルモン / 海綿骨 |
研究概要 |
骨粗鬆症において効率よく骨を再生させるために、エストロゲン並びに副甲状腺ホルモンさらにはビスフォスフォネートをラットに投与してその結果を、骨形態計測法を含めて評価した。副甲状腺ホルモンの投与は、脛骨近位部で海綿骨の量と連続性を有意に増大させた。しかし、脊椎ではそれらのパラメーターを有意に増大させるまでには至らなかった。これは脊椎では副甲状腺ホルモンの作用で、骨形成と骨吸収の両者が亢進するためと考えられた。副甲状腺ホルモンにエストロゲンを併用した場合、脊椎でも海綿骨の量と連続性および強度が有意に増大した。これはエストロゲンによって副甲状腺ホルモンの骨形成促進作用は抑制されなかったが、副甲状腺ホルモンによって亢進した骨吸収が抑制され、結果として海綿骨の量と連続性および強度が有意に増大したと考えられるが、この現象におけるエストロゲンの骨芽細胞への直接作用としての骨形成促進作用についてはさらに検討中である。また副甲状腺ホルモン剤と骨吸収抑制剤であるビスフォスフォネートの併用は、ラットの脊椎おける海綿骨の量、質、強度の向上に有効であった。骨粗鬆症による骨折は脊椎に多く、骨組鬆症による脊椎骨折の予防と治療は臨床的に大きな問題である。骨粗鬆症における骨再形成の誘導に骨形成促進剤と骨吸収抑制剤の併用が有効であると考える。
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