研究課題/領域番号 |
09878184
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小川 靖男 順天堂大学, 医学部, 教授 (50103841)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | リアノジン受容体 / 3型アイソフォーム / 悪性症候群 / リアノジン / Ca^<2+>遊離チャネル / 脳 / 横隔膜 / Ca^<2+>放出チャネル |
研究概要 |
悪性症候群は抗精神病薬使用に伴う最も重篤な副作用であり、その発症機序は不明であるが、ドーパミン受容体との関連が広く考えられている。しかしその治療薬としてダントロレンが有効であることから、線条体神経細胞に特異的に局在するCa遊離チャネル蛋白であるリアノジン受容体RyRの3型アイソフォームRyR3の関与も考えられる。この可能性を検討するため、昨年度はRyR3が多く存在すると云われている脳、横隔膜を用いて、特異的抗体を用いた免疫沈降法を用いて、RyR3の特性を間接的に検討してきた。本年度は横隔膜よりRyR3を単離精製し、その特性を直接検討することを目指した。RyRの活性は反応溶液の組成により大きく影響されるので、塩の種類、その濃度および種々のpolyolの効果を検討した。単純なイオン強度や浸透圧により規定されるのではなく、タンパク質分子表面と水分子との相互作用が重要であることが分かった。またskinned fiberを用いた実験から小胞体内腔のCa^<2+>が負の制御をすることが示唆された。その機序の一つとして小胞体内腔から放出されたCa^<2+>がRyRの抑制性部位に作用することも考えられる。 RyR3の精製は横隔膜より筋小胞体画分を調製、CHAPSとりん脂質存在下に可溶化、蔗糖密度勾配遠心によりRyR四量体を多く含む画分を分取し、抗RyR3抗体結合アガロースビーズと反応させ、RyR3を免疫沈降する。よく洗浄後大量の抗原ペプチドを加え、RyR3を溶出させる。Centri-Sepカラムを用いて、RyR3を精製した。[^3H]リアノジン結合活性で調べると既報の結果を多く再確認できた。しかしMg^<2+>による抑制は高濃度のCa^<2+>による抑制と同程度であり、これは前回の結果と異なるものであった。りん脂質二重膜に組み込んで測定したチャネル活性のCa^<2+>依存性は[^3H]リアノジン結合のそれと異なり、その原因を検討中である。
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