研究課題/領域番号 |
09J02672
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会心理学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田渕 恵 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2011年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2010年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
|
キーワード | 祖父母世代 / 子育て支援 / 世代性 / フィードバック / 高齢者 |
研究概要 |
前年度までの横断研究により、若年者からのネガティブ・・フィードバックが高齢者の心理的 Well-beingと関係していることが明らかとなった。本研究ではこの関係性モデルを因果モデルとして、短期パネルデータを用いて検証を試みた。さらに、高齢者の世代性の発達と若年者からのフィードバックとの関連を明らかにした。その結果、高齢者の世代性および利他的行動と心理的Well-beingとの間を、若年者からのフィードバックが媒介することが明らかとなった。また、世代性およびそれに影響される行動は社会的コンテクストの中で発達し継続するという理論モデルから、若年者からのフィードバックが高齢者の世代性の発達と、さらに行動の継続に影響することが明らかとなった。このモデルを介入研究に応用したところ、親世代からのフィードバックが高齢者の子育て支援行動に影響していることが明らかとなった。 高齢者による地域の子育て支援は、高齢者が一方的に行い続けるものではなく、行動の受け手である親世代・子どもとの相互作用が重要であることが明らかとなった。こうしたフィードバックのシステムを支援の中に組み込んでいく必要性が示されたことが、本研究の意義である。
|