研究課題/領域番号 |
10213101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
馬渕 一誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40012520)
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研究分担者 |
細谷 浩史 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90183102)
沼田 治 筑波大学, 生物科学系, 教授 (50189354)
浜口 幸久 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (70016161)
田中 一馬 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (60188290)
北山 仁志 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (30231286)
渡辺 良雄 上武大学, 学長 (00015918)
丸山 工作 大学入試センター, 所長 (60012267)
石川 春律 群馬大学, 医学部, 教授 (90010058)
木下 専 京大院, 医学研究科, 助手 (30273460)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
27,400千円 (直接経費: 27,400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
2000年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
1999年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1998年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 細胞分裂 / 細胞骨格 / アクチン / ミオシン / 収縮環 / 細胞組織 / 細胞質分裂 / 低分子量Gタンパク質 / アクチン調節タンパク質 / リン酸化 / 分裂溝 / 分裂シグナル / Rho / 微小管 / セプチン / PJ10 |
研究概要 |
収縮環の形成機構を様々な細胞を用いて解析した。分裂酵母においては収縮環は、核分裂の間に細胞中央部に蓄積するF-アクチンケーブルから形成されることが分かった。アフリカツメガエル卵で星状体微小管が分裂溝直下で連結することを見い出した。これまで細胞質分裂のシグナルに関連していると思われていたCaイオンについて、分裂後半あるいは分裂後にCa waveの発生はあるものの、分裂溝先端ではCa blip, Ca puffといった微小なシグナルでさえ見られなかった。 ウニ胚第4卵割で、中心体から近い表層ではアクチンが少なく、遠い部位ではアクチンが増えて分裂することを確かめた。即ち不等分裂する植物極側割球では、赤道面に収縮環ができる前に、植物極の表層からアクチンが減少し表層が膨らんだ後分裂溝ができた。テトラヒメナのEF-1αが2量体を形成してアクチン繊維を束ね、Ca^<2+>/CaMはEF-1αを1量体にしてアクチン繊維束形成を阻害すること、フィンブリンのアクチン結合性やアクチン繊維束形成能はCa^<2+>非感受性であり、フィンブリンが収縮環と同様に分裂構でリングを作ることを明らかにした。HeLa細胞のRhoキナーゼが、アクチン結合タンパク質であるフィラミンAと結合したので両者は収縮環中で結合して存在する可能性がある。 分裂シグナル伝達に関し分裂酵母の新規のRhoファミリータンパク質Rho3を見い出した。 Rho3は細胞膜に局在した。Rho3とCdc42の下流に共通の標的として新規のフォルミンFor3があってアクチン細胞骨格と微小管を支配し、細胞形状や分裂位置の決定に関与することが分かった。出芽酵母のRhoファミリータンパク質Cdc42の標的であるCla4(PAK)とBnil(フォルミン)が協調的に働き分裂部位でのセプチンリング形成を制御すること、この過程にアクチンが重要な働きをすることを示唆した。
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