研究課題/領域番号 |
10307004
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
秦 順一 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90051614)
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研究分担者 |
山田 健人 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (60230463)
梅澤 明弘 慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (70213486)
菊池 春人 慶應義塾大学, 医学部, 専任講師 (10161423)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
38,500千円 (直接経費: 38,500千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1998年度: 25,100千円 (直接経費: 25,100千円)
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キーワード | 胎児性癌細胞 / ウイルムス腫瘍 / アポトーシス / EAT遺伝子 / WT1遺伝子 / Denys-Drash症候群 / キメラ遺伝子 / Frasier症候群 / EAT / mcl1 / トランスジェニックマウス / 膵ラ氏島 / Drash症候群 / 家族性ウイルムス腫瘍 / H19遺伝子 / ヒトEC細胞 / mcl-1 / 初期胚分化 / H19 / IGF2 / インプリンティング遺伝子 / 肝芽腫 / 多分化能 / シスプラチン / bcl2 / 初期胚 / Wilms腫瘍 |
研究概要 |
小児固形腫瘍、中でも胎児性組織を発生母地とする胎児性腫瘍の分化能分子レベルで明らかにし、その理論を応用して病態の解明、診断・治療法の改善を図るための研究を行い、以下の結果を得た。 1、ヒト胎児性癌細胞の初期分化過程で新たに単離されたEATの構造と機能をin vitro、in vivo系で解析した結果、本遺伝子はPEST構造を有し、刺激によって誘導されるとともに、ターンオーバーが速やかであるという性格をもつことが明らかになった。また、in vitroおよびトランスジェニックマウスの系でシスプラチンが誘導するアポトーシスを抑制することが判明した。本分子はミトコンドリア外膜に局在することから、同部位の破壊によって生じるアポトーシス系を抑制する機能が明確となった。 2、ウイルムス腫瘍については腫瘍組織、患者の白血球のWT1遺伝子の全exonの塩基配列決定を行い、散発性ウイルムス腫瘍で今まで明らかにされていない新たな変異を発見した。また、臨床症状などの病態の共通性で規定されてきたFrasier症候群がWT1遺伝子のsplicing isoformの量的不均衡によって生じる疾患群であることを、世界に先駆けて明らかにした。同時に今まで明確でなかった、WT1遺伝子splicing isoformsの器官形成、腫瘍発生機序などの生物学的機能が明らかになった。WT1exon7-10の変異パターンで腎不全の予後、ウイルムス腫瘍発生の予測可能な遺伝子診断を確立できた。 3、病理診断が困難なEwing/PNET腫瘍群において、本腫瘍に特異なキメラ遺伝子をRT-PCR法で検出することによって、確定診断を得る方法を確立した。本法は日常検査レベルに至っており、既に60余例の診断を確定した。
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