研究課題/領域番号 |
10358006
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鳥脇 純一郎 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30023138)
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研究分担者 |
長谷川 純一 中京大学, 情報科学部, 教授 (30126891)
森 健策 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (10293664)
末永 康仁 (末永 泰仁) 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60293643)
平野 靖 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90324459)
齋藤 豊文 名古屋大学, 難処理人工物研究センター, 助教授 (40235057)
清水 昭伸 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (80262880)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
21,700千円 (直接経費: 21,700千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1998年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 仮想道具利用 / 仮想彫刻 / 仮想版画 / 教育応用 / ナビゲーション診断 / 知識発見 / 多次元画像処理 / エキスパートシステム / 仮想化内視鏡 / バーチャルリアリティ / スケッチ / 人体ナビゲーション / 可視化 / 仮想化内視境 |
研究概要 |
新しい画像の集合から専門家の役に立つ知識を抽出し、新しい発想に導くための様々の手法とソフトウェアツールの開発を試みた。『画像を手がかりにした発想支援ツール』の可能性を考察し、実際にシステムを作って実験を試みた。 (1)可視化 3次元、4次元空間に充満する数値の分布の観測法として、4次元空間の可視化法を開発た。また、次元に関係なく柔軟に提示、観察、計測が可能な次元シームレスな画像表示、観察システムを開発した。 (2)仮想空間操作 仮想空間の操作の創造的発想支援環境への応用として、以下のシステムを実現し、実験を行った。(a)仮想空間における道具の使用 具体的に仮想ハサミの利用を実現した。(b)仮想彫刻 仮想オブジェクトを、マウス操作を彫刻刀操作に換算して手動で切削するシステムを開発し、様々の実験を行った。作成結果は光線追跡法によって陰影付き3次元画像として表示し、リアルタイムで結果を観察しながら仮想彫刻を進めることができる。(c)仮想版画 上記の仮想オブジェクトとして板状の形状を設定し、その表面を彫ることで仮想版画を実現した。刷るメカニズム、多色刷り、木目の跡や「かすれ」の表現、版木の自動生成も実現した。 (3)仮想空間操作の教育応用 上記の仮想版画を小中学生に公開して実験を試み、この種のツールの創造教育への応用としての大きな可能性を示した。また、仮想化された人体中のナビゲーションを医学教育ツールとして用い、気管支の内部のナビゲート中にリアルタイムで気管支枝の解剖学的名称を表示する機能、解剖学的知識に関する質問生成、解答採点、始点と終点の位置を示してその間をナビゲートさせ、パスをモニタしつつ指示を出すこと、なども実現した。これは、実際に医科大学の講義で利用されている。 (4)計測 知識発掘の前処理として、画像上で注目すべき図形、部分領域、などの特徴量を計測し、蓄積していくツールを開発した。 (5)アルゴリズム型知識の発見ツール 濃淡画像上の関心領域を対話的に入力して、『それは×××のような手順で抽出されるものである』という型の知識』(アルゴリズム型の知識)を抽出するために使える画像処理エキスパートシステムIMPRESSを大幅に拡張し、3次元画像を対象とする3D-IMPRESS,検出率基準を満たすIMPRESS-PRを開発した。
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