研究課題/領域番号 |
10555182
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
萩原 亨 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60172839)
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研究分担者 |
成定 康平 中京大学, 文学部, 教授 (30237599)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 視認性 / デジタルスチルカメラ / 画像処理 / コントラスト / CCD / 道路交通 |
研究概要 |
運転者や歩行者から見たときの道路上視対象の視認性は、安全を考えたとき重要な因子である。しかし、道路空間における視対象の明るさ測定方法が不十分であり、これを手軽に可能とさせるシステムの開発が必要であった。これまで、画像を用いた明るさ評価手法はいくつか実用化されてきている。しかし、デジタル技術が発達する前のものであること、道路交通を対象とした画像利用技術が不足していることから、独自に将来のデジタル技術の発展を踏まえた画像を用いた視認性評価システムの開発に着手した。最初に、デジタル画像の明るさと輝度との関係を定式化できるかどうか、更にデジタル画像のデータを直接利用できないかについて検討した。光源として車両のヘッドライトと太陽光を考え、デジタル画像の明るさと輝度との関係をカメラが取り入れる光量から整理した。次に、デジタル画像のデータと被験者の視認性を関連させうるかどうかについて単純な視対象と複雑な視対象を用いた現場実験を行った。デジタル画像の明るさを表すピクセル値と被験者の視認性評価とに結びつきがあることを示し、デジタル画像のみによって視認性評価可能であることも示した。最後に、これまで評価が難しいとされた霧発生時の視認性評価にデジタル画像を適用し、デジタル画像を用いた明るさ処理システムが安価で有効な情報獲得技術となるかどうかについて検討した。いずれも不十分な点は多々残ったが、今後のデジタル技術の進歩を踏まえ、場の技術である道路交通環境における安全を考えたときの静止画像の利用が見込めることを示唆できたと考えている。
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