研究課題/領域番号 |
10557001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
嶋田 裕 千葉大学, 医学部, 教授 (70009116)
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研究分担者 |
小宮山 政敏 千葉大学, 医学部, 助手 (70175339)
豊田 直二 千葉大学, 医学部, 講師 (00188822)
増田 善昭 千葉大学, 医学部, 教授 (00009490)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 心筋 / 遺伝子導入 / 電気穿光法 / ニワトリ胚 / レポータージーン / 蛍光蛋白質 / 電気穿孔法 / 線維芽細胞 / トロポニンI |
研究概要 |
孵卵48-72hのニワトリ胚の心臓に、電気穿孔法によりレポータージーン(LacZ遺伝子を組み込んだpmiwZおよびGreen fluorescence protein遺伝子を組み込んだpEGFP-C1)を導入する試みを行い、遺伝子導入の最適な条件を調べた。その結果、レポータージーンの発現は心膜を含む心臓周辺部や肢芽において認められたが、心臓そのものにおいては発現がみられなかった。しかしながら、導入の条件を変えると発現率(導入効率)に変化が認められた。遺伝子の導入効率に影響する因子としては、ニワトリ胚の発達程度、DNAの適用量、電極周辺の通電性、電極の形状や材質、電極とニワトリ胚との位置関係、電気パルスの性状などが考えられ、現在までに以下のようなことが明らかになった。ニワトリ胚は幼弱な方が良く(孵卵48時間程度)、DNA濃度は高い方が(10mg/ml以上)、また電極周辺の通電性は高い方が良い。電極の材質は金が良く、形状は線状で、孵卵48時間のニワトリ胚に対しては通電部分の長さは5mmが適当である。電極は胚の心臓を左右から挟むように置いた方が良く、胚との距離は近すぎても遠すぎても導入効率が低下する(孵卵48時間のニワトリ胚では2本の電極の間隔は8mmが適当)。電気パルスについては電圧25V以下、通電時間50msec以上で、8回以上通電するのが良いが、これらの上限または下限は未だ確定していない。 今後さらに条件の最適化を続けるとともに、他の導入法(遺伝子銃やウイルスベクター)との比較も行い、研究を発展させたい。
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