研究課題/領域番号 |
10557125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | (財)田附興風会 |
研究代表者 |
瀧 俊彦 田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 主幹 (60135605)
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研究分担者 |
光富 徹哉 愛知県立癌センター, 胸部外科, 部長 (70209807)
三宅 正幸 田附興風会, 医学研究所・第5研究部, 部長 (90250076)
中村 吉昭 財団法人 田附興風会, 医学研究所第2研究部, 研究員 (50281605)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1999年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1998年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 肺癌 / 遺伝子分類 / MRP-1 / CD9 / KAI1 / CD82 / p53 / K-ras / p16 / bcl-2 |
研究概要 |
肺癌は他の癌に比べ、未だに十分な治療成績が得られていない悪性度の高い癌の一つである。この原因の一つには、現在のTNM分類が、癌自体の生物学的悪性度を決定すると考えられる遺伝子異常を考慮にいれず、切除可能な肺癌を選別できていない事があげられる。これまでの我々の施設での単独研究では、遺伝子病期分類の組み合わせとしては、癌関連遺伝子のK-rasの変異と我々がクローニングした癌転移抑制遺伝子MRP-1/CD9の減弱の組み合わせが最も予後を推定するにふさわしいと考えられた。しかし、欧米の様にK-rasの変異が40%内外を占めていればこの遺伝子分類は非常に有意義であるが、日本ではK-rasの変異は10%内外にすぎず、この2者共に異常群は5%に過ぎず、この遺伝子分類はあまり有効でないと考えられた。そこで、我々はMRP-1/CD9、同様な機能を持つと考えられるKAI1/CD82や、癌抑制遺伝子であるp53、およびK-ras、細胞周期関連遺伝子であるp16、およびアポトーシス関連遺伝子であるbcl-2、baxについて、多施設共同研究を行うことにした。これまでの田附興風会医学研究所北野病因、愛知癌センターに加えて、大阪府立成人病センター、和歌山赤十字病院、滋賀県立成人病センターの症例を共同で検討することとし、この2年間に296例の遺伝子解析をおこなった。その結果、癌転移抑制遺伝子MRP-1/CD9の異常は、38.5%に見られ、KAI1/CD82の異常は72.9%、p53の変異は36.5%、K-rasの変異は8.8%に、p16は異常は36.1%、bcl-2/baxの異常比を示すものは72.4%であることが判明した。その臨床データについては全くブラインドで、本年度末をもって遺伝子解析を終了後、再発予後をとの関係を検討し、どのような遺伝子異常が、肺癌の遺伝子ステージングを行って行く上でもっとも適切であるか、統計解析していく。
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