研究分担者 |
岩田 恵司 (岩田 惠司) 岐阜大学, 教育学部, 教授 (80021327)
後藤 忠彦 岐阜女子大学, 文化情報研究センター, 教授 (30021306)
加藤 直樹 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (30252117)
中馬 悟朗 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30115414)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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研究概要 |
研究代表者が所属するカリキュラム開発研究センターでは,通信ネットワークを用いた教材データベースの流通,全国各地の学校との双方向通信による教育実験,衛星通信による教師教育の研究等を進めてきた。これらの通信ネットワークを用いた実験から,学校と学習者の通信ネットワークが現在の教育の社会的な問題の解決への適用が可能になってきた。 一方,現代の教育課題として"いじめ"をはじめ各種の要因による不登校者への,学校をはじめ教育研究者による具体的な学習の支援研究がなされていないのが現状で,不登校者の学校教師による日常的な支援は不可能な状態である。このため,これを支援する新しい教育システムの確立が必要とされる。 そこで,現在まで研究を進めてきた通信ネットワークおよび教材等のデータベースを用いた,不登校者に対する新しい学習の支援システムの研究開発を行った。 本年度は,以下のような研究を実施した。 (1)教室と保健室を結んだ遠隔授業参加システムを利用した実践 遠隔カメラ制御ができるTV会議システムを用いて,校内LANによる在籍教室と保健室を結び,実際に保健室登校を行なっている生徒数名を対象に,遠隔授業参加の授業実践を行なった。 (2)家庭とメンタルフレンドを結ぶ遠隔教育相談システムの開発と実践 TV会議システムを用いて,不登校生徒の家庭とメンタルフレンドがいる大学研究室を結び,定期的・長期的な教育相談ができるようにし,実際に不登校生徒2名に対して実践を行った。学校への復帰までには至らなかったが,対人関係形成および学習意欲向上に効果が認められた。 (3)教材データベースシステム開発とそれを用いた学習支援の開発 カリキュラム開発研究センターの保有する教材・素材データを利用し,オブジェクトデータベースを用いた教材データベースシステムを開発し,個別学習用のパソコン端末によりアクセスできるようにした。個別教材作成用課題素材を,特に小学校算数について約11,000問整備した。
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