研究課題/領域番号 |
10610412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 宮崎国際大学 (1999, 2001) 宮崎大学 (1998) |
研究代表者 |
松永 修一 (1999, 2001) 宮崎国際大学, 講師 (40312318)
加藤 正信 (1998) 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90004035)
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研究分担者 |
岸江 信介 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90271460)
松永 修一 宮崎国際大学, 比較文化学部, 講師
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 宮崎方言 / 諸県方言 / 野尻町方言 / 綾町方言 / 西米良村方言 / 宮崎県言語地図 / 宮崎県新方言 / 世代別方言分布図 / 宮崎県方言 / 宮崎の新方言 / 宮崎の言語意識 / 共通語化 / 新方言発生 / 世代別言語変化 / 多人数調査 / 県内方言分布 |
研究概要 |
宮崎県方言は九州諸方言の中でも最も研究が遅れていることは方言学のフィールドで指摘され続けてきた。 当研究はそれらの遅れを取り戻すためのきっかけとなることを一つの目標にした。その意味で一応の成果は上げることが出来たと確信している。 当研究の大きな成果として三つ挙げられる。 (1)在来方言の若年層、中年層における残存とその分布の確認 (2)旧薩摩藩域の方言意識と方言の変化の方向性の確認 (3)山間部の高年層における在来方言の確認 (1)では言語地図の作成を行う事でその地理的状況を把握する事に成功し先行研究(高年層の言語実態)との比較が可能になった。若年層では単に共通語化しているだけではなかった。新たに生み出された新方言の伝播は宮崎市を中心に広がっている事が確認できた。 (2)では諸県郡に属しながら違った方向性をもっている野尻町、綾町という2つの町の多人数調査を行う事によって旧来の研究でははっきりしなかった当該方言の実態と言語意識の差を明らかにする事ができた。また町内の細かい地域差を見出す事も出来た。 (3)では西米良村の多人数調査をおこなった。宮崎県内でも有数の僻地である当該地は交通の便が良くなったとはいえ臨地調査は大変であった。在来方言語彙の収集によって地域差も明らかにする事が出来た。 当研究によって宮崎県方言の新しい研究の可能性を示すことが出来た。これを機に新たな研究に挑む勇気を与えてくれた。
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