研究課題/領域番号 |
10670645
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
伊藤 正明 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (00223181)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ミオシンホスファターゼ / MYPT1 / 転写活性 / Sp1 / ヒト遺伝子 / 転写活性調節領域 |
研究概要 |
MYPT1(Myosin Phosphatase Target Subunit 1)は、ミオシンホスファターゼ(MP)を構成し、MPにとって非常に重要な機能を有しているサブユニットである。そこで、ヒトMYP1ゲノム遺伝子の転写活性調節領域を含む5'側領域の遺伝子をクローニングし、その転写活性制御機構につき検討した。 ヒトMYPT1のcDNAをプローブとしてMYPT1ゲノム遺伝子をクローニングし、508bpのエキソン1を含む5'側約5.2kbの全シークエンス解析を行った。転写開始点(+1)はcap site huntingを用い決定し、翻訳開始点の上流268bpに位置することが明らかになった。5'側上流領域はGC-rich配列で、TATA box.CCAAT boxは存在しなかったが、-58〜-64bpの領域にGGGCGG配列(GC box)を認めた。 MYPT1の転写レベルでの発現調節機構を明らかにするために、ヒト平滑筋細胞を用い遺伝子の転写制御領域の同定をルシフェラーゼを用いたレポーターアッセイを行った。-1967〜+44bpの5'上流領域において、-81〜+44bpのSp-1結合配列を含むGC-rich領域がプロモーター領域と考えられた。また、-246〜-230bpと-170〜-198bpの領域は正に、-199〜-229bpは負に働くシスエレメントと考えられた。ゲルシフトアッセイを用いた転写因子と転写調節領域の検討では、プロモーターと考えられる領域のGCboxに転写因子Sp-1が結合することを明らかになった。また、種々の異なる細胞間で同様の検討を行ったが、その転写活性領域に差は認められず、GC-rich配列であることから、ヒトMYPT1ゲノム遺伝子はハウスキーピング遺伝子と考えられた。
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