研究課題/領域番号 |
10670790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
葉狩 良孝 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (70201704)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 苔癬状粃糠疹 / PCR / TCR / 単クローン性 / インサイツハイブリダイゼーション / 免疫組織化学 / 表面マーカー / T細胞 / T細胞受容体 / 免疫グロブリン遺伝子 / 菌状息肉症 / 急性痘瘡状苔蘚状粃糠疹 / 悪性リンパ腫 |
研究概要 |
苔癬状粃糠疹は一般には炎症性皮膚疾患と考えられている。しかし皮膚リンパ腫合併例や皮膚の浸潤細胞中の単クローン性集団の存在などから本症をリンパ増殖性疾患と捉え、悪性側の一端が皮膚T細胞リンパ腫である連続スペクトルの良性側の一端をなすという考えもある。この皮膚T細胞リンパ腫の腫瘍細胞はCD4陽性T細胞あるいはhelper/inducerのT細胞なので、前述の仮説が成立するには苔癬状粃糠疹中で検出される単クローン性集団が皮膚T細胞白血病の腫瘍細胞と同一の表面マーカを有していなければならない。 本研究では、急性痘瘡状苔癬状粃糠疹6例と慢性苔癬状粃糠疹1例、合計7例の保管パラフィンブロックを研究材料に使用した。 1.再構成TCRγ遺伝子をPCRで増幅することにより、7例中の6例で単クローン性の細胞集団を認めた。 2.増幅されたバンドの塩基配列を決定し、それらが正しく再構成TCRγ遺伝子であることを確認し、再構成に用いられた遺伝子セグメントを決定した。 3.増幅されたバンドを標識してプローブとし、2枚の連続切片でミラー切片を作成し、片方にインサイツハイブリダイゼーション、もう片方にUCHL1抗体、抗CD8抗体、抗CD4抗体による免疫組織化学染色を施行し、両者を比較した。これら単クローン性細胞(インサイツハイブリダイゼーション陽性細胞)はUCHL1陽性、CD8陰性、CD4陽性のT細胞であった。 これらの結果は、本疾患が類乾癬の疾患群を構成する一員としての資格を有していることを証明している。また、単クローン性のCD4陽性T細胞とこれに対する宿主反応としての反応性CD8陽性T細胞との相互作用が、この連続スペクトルの中の疾患のそれぞれの生物学的態度を決定しているという仮説が生み出された。
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