研究課題/領域番号 |
10710081
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
清水 洋行 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (50282786)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 食事サービス / NPO / コミュニティ / 高齢者 / Meals on Wheels / ボランティア / 在宅福祉 / 都市計画 / コーディネート |
研究概要 |
都市コミュニティにおけるNPOの事例として、日本の都市社会における高齢者向け食事サービス団体を対象とする調査を実施し、以下のことがわかった。 高齢者向け食事サービス団体は、高齢者の食事ニーズをみたすとともに、主婦、退職者、学生など多様な住民の社会参加の場となっている。これは、一方では、地域社会における在宅福祉サービスの一端を担っているとともに、他方では、事業を通じて、地域社会における協働や相互扶助の場となっている点でコミュニティづくりの新たな主体像でもある。 しかしながら、これは同時に、地域福祉施策とコミュニティ施策との狭間に位置することでもある。つまり、自治体の福祉施策のなかでは自発的な活動であるという点で、また、従来のコミュニティ施策においては定期性、継続性、有償性をともなう事業型の活動という点で、いずれからも十分な制度的な位置づけがなされていないという問題がある。 そのため現状においては、活動団体は、日々のサービス提供活動を支えるコーディネートや事務処理について、一部のボランティアの過剰な負担に依存している状況である。それを解決するためには、広報や政策提言が必要であるが、全国および自治体レベルでのネットワークづくりが、それらを実現するための萌芽的な動向といえる。 今後の展開の方向として、都市コミュニティにおける他の諸団体・機関との関係、活動に関連する地域政治の動向、食事サービス活動の先駆事例としてのオーストラリアとの比較調査がある。
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